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【PPコンパウンド、TPE】住友化学、中国における自動車材事業拡充

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 住友化学(株)は、中国における自動車材事業の強化のため、新たに四川省成都市にポリプロピレン(PP)コンパウンドの生産・販売拠点として成都東承住化汽車複合塑材有限公司を設け、また、遼寧省大連市の既存拠点(大連住化複合塑材有限公司)に熱可塑性エラストマー(TPE)の生産設備を導入する。
 PPコンパウンドは、PPに合成ゴム、ガラス繊維、無機フィラー等を混錬し、機能性や剛性を向上させた高性能材料で、自動車のバンパーや内装材などに使われている。TPEは、常温ではゴム状の弾性を示す一方、高温では軟化して熱可塑性樹脂と同じ加工法で成形できる材料で、主にエアバッグカバー材やボディーシール材などの自動車部材として使用されている。
 世界最大の自動車市場である中国において、自動車の内外装材向けPPコンパウンドの需要が拡大しており、安全意識の高まりによって、TPEを使用するエアバッグの搭載率も向上している。また、PPコンパウンド製造拠点を設置する成都市は、西部の中心都市として今後も高い経済成長が期待されている。こうした背景から、中国における自動車材事業の拡充を判断した。 


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