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【液体紙容器】大日本印刷、資源リサイクルに適した解体しやすいアルコール飲料向け製品を発売

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大日本印刷(株)は、常温でのアルコール飲料の長期保存が可能な口栓付き紙容器において、廃棄の際に従来よりも容易に解体できる、資源リサイクルに適した「DNP易解体液体紙容器」の新タイプを4月に発売する。

 同社は、2016年5月に廃棄時に容易に切り開くことができる「解体しやすいタイプ」と紙層と内装のフィルム層を簡単に剥がして分離できる「紙とフィルムを分離できるタイプ」の2種の液体紙容器を開発した。今回「解体しやすいタイプ」において、容器の天部に特殊な易開封加工を施すことによって、天部の開封性を大幅に改善することで解体をさらに容易にした「DNP易解体液体紙容器」を開発した。従来品と比べて密封性やシール強度などに差はなく、また既設の充填機などの生産ラインで対応可能のため、設備改造や新規設備導入の必要はない。

2017 03 24 dnp

 今回大幅に向上した開封性については、人間工学的解析手法である触動作センサーにて評価を行った。触動作センサーは、作業時の指腹にかかる力(接触力)や指の動き(加速度)を指腹の感覚を阻害することなく計測できるセンサー。
同社はパッケージ評価に特化したオリジナル解析プログラムと触動作センサーを組み合せることで使いやすさに影響を与えている要因を数値データによって特定し、使用行動のどの部分に問題があるのかを明らかにしパッケージの開発、改善を進めている。

 「DNP易解体液体紙容器」の評価にも同手法を適用し、容器の天部の開封にかかるエネルギーを計測したところ、易開封加工を施した本開発品は、従来品より60%少ない力で開封ができ、牛乳パックとほぼ同等の力で開封できることが確認できた。

 DNPは本製品を、清酒、焼酎などの酒類業界向けに販売し、2018年度に5億円の売上を目指す。また、同製品を「DNPキャップ・中栓同時開栓注出口と組み合わせることで、簡単に開栓できて廃棄しやすく、人にも環境にも配慮した液体紙容器として紹介する。


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