東洋紡(株)は、フィルムの値上げを決定した。
1. 対象製品と改定幅(連:500m2)
・二軸延伸ポリプロピレンフィルム(OPP) 300円/連(20μm換算)
・無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP) 300円/連(20μm換算)
・リニアローデンシティ・ポリエチレンフィルム(LLDPE) 300円/連(20μm換算)
・二軸延伸ポリエステルフィルム(OES) 200円/連(12μm換算)
・二軸延伸ナイロンフィルム(ONY) 800円/連(15μm換算)
2. 改定時期
2017 年3 月21 日受注分より
最近の国産ナフサ価格は、OPEC の減産合意による原油価格の上昇や為替の影響により高騰している。オレフィン原料メーカーから値上げ要請があり、フィルムの安定供給を維持するためには、レジン価格の値上げを受け入れざるを得ない状況となった。また、各誘導品の上昇により、ポリエステル系およびナイロン系の素原料価格も急騰している。同社は、徹底したコストダウンに懸命に取り組んでいるが、原料のみならず、燃料費や電力費等の諸経費の上昇に加え、設備の維持費用も増加しており、自助努力だけでは吸収しきれない状況となり、顧客への安定供給のため各種フィルムの価格改定を決定した。