味の素(株)は、「鍋キューブ®」(※1)の8個入り外袋(パウチ)にサトーグループのサトーグリーンエンジニアリング(株)が開発・販売を行う、焼却時にCO2を削減する技術「エコナノ®」(※2)を採用した。
エコナノは、ナノテクノロジーにより、焼却時に発生する炭素分を灰として残すことでCO2を抑える技術。味の素における同技術導入の第一弾として、2012年の発売以降、好調な売上とともに品種も増加する「鍋キューブ®」8個入(全7品種)で採用された。これにより、エコナノ導入前と比較して、燃焼時のCO2発生量を25%以上削減、年間のCO2排出量で約44トンが削減される見込み。
味の素ではこれまで、製品パッケージの省資源化や出荷時の省エネルギーなど環境負荷の低減に注力していたが、新しい技術探索の中で、エコナノが実現する「燃焼時のCO2削減」という手法に着目した。
味の素では「鍋キューブ」を独自の環境マークである「味なエコ」マーク®(※1)の記載製品としてラインナップしている。また、味の素では、2016年11月末に開催された「第54回全日本包装技術研究大会」にて、本開発事例を「CO2発生量削減包材の開発」と題して発表し、優秀発表者として表彰された。
(※1)「鍋キューブ」および「味なエコ」マークは味の素の登録商標。
(※2)東京理科大学 阿部正彦教授、東京理科大学発ベンチャー アクテイブ(株)およびサトーホールディングスが共同開発。エコナノは、サトーホールディングスの登録商標。