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【需要予測モデルの動的決定技術】キヤノンITソリューションズ、令和元年度近畿地方発明表彰において「発明奨励賞」受賞

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 キヤノンマーケティングジャパングループのキヤノンITソリューションズ(株)は、(公社)発明協会が主催する「令和元年度近畿地方発明表彰」において、R&D本部 数理技術部の「需要予測モデルの動的決定技術(特許第4339769号)」が「発明奨励賞」を受賞したことを発表した。
 流通業や製造業では、商品の調達や生産を適量かつタイムリーに行い直接コストや機会損失を低減することが、企業競争力の向上に不可欠な経営課題となっている。企業においては、不確実で短納期の需要に対応するために在庫を過剰に確保する傾向があり、消費期限切れによる食品の廃棄ロスや物流オペレーション増大など、近年の深刻な社会問題につながっている。
 これらの問題には、需要を的確に捉えることが必要であり、需要予測技術・システムの適切な活用が1つの解決策となる。しかしながら、需要予測には多くの予測モデル(予測値の算出手法)があるため、商品毎にどの予測モデルを使用するかの判断は、担当者の技術力に加え勘と経験にも大きく依存され、需要予測を業務で活用する上でのネックとなっていた。
 本発明は、商品の需要特性に応じた複数の予測モデル候補を用いて過去の一定期間を予測し、実際の需要量との差である予測誤差を評価することにより、最も評価の高い予測モデルを決定する。これにより、商品毎に適切な予測モデルを決定し、需要特性の変化にも柔軟に対応することが可能となった。予測精度の向上だけでなく予測モデルの決定業務を軽減する。
 キヤノンITソリューションズ R&D本部 数理技術部が開発したこの技術は、需要予測・需給計画ソリューション「FOREMAST」に搭載し、「業務で使える需要予測システム」として導入企業から高い支持を得ている。
 今後もキヤノンITソリューションズは、これまで培ってきた需要予測技術をはじめ、数理最適化技術などを生かした製品開発やソリューションを提供することで、企業の経営課題や社会問題の解決に貢献していく。
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■需要予測・需給計画ソリューション「FOREMAST」の概要
 「FOREMAST」は、欠品削減と在庫削減の実現を支援する需要予測・需給計画ソリューション。科学的な需要予測に基づき在庫管理を行い、在庫削減、需給計画業務の改善を実現する。また、需給計画システムの導入にあたっては、業務分析・データ分析からユーザー要件にあわせた予測エンジンや計画画面のカスタマイズ開発、導入後の運用定着化まで、キヤノンITソリューションズがトータルで支援を行う。
 

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