Quantcast
Channel: コンバーティングニュース
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

【生分解性プラ】凸版印刷とGSIクレオス、レジ袋などを共同開発

$
0
0

2019 12 05 toppan 凸版印刷(株)(株)GSIクレオスは、地中に埋めると微生物によって水と二酸化炭素に分解され、廃棄物発生を抑制する効果が期待されている生分解性プラスチックを用いたレジ袋を開発した。
 GSIクレオスが供給する生分解性に優れた樹脂(『Mater-Bi(マタビー)』)を原料として、凸版印刷が同社から提供された原料に関する情報をベースに、フィルム製造や成型の製造技術力・開発力を活かし、製品化に成功した。従来の石油由来のレジ袋に替わる、自然環境の中で容易に分解されるレジ袋として、コンビニエンスストアなどでの普及を見据えている。
 凸版印刷は、生分解性プラスチック製品を販売品目に追加し、2019年12月よりレジ袋やごみ袋、日用品を中心とする製品などの販売を開始する。

背景
 生分解性プラスチックは、地中に埋めても微生物によって水と二酸化炭素に分解され、廃棄物発生を抑制する効果が期待されており、環境規制の厳しい欧米ではさまざまな製品で使用されている。今後、環境規制が強化される社会情勢を背景に、生分解性機能を活かした製品は存在価値が高まり、日本国内でも広く使用されている農業用資材のほかに、今後はレジ袋やトレー・フォーク・スプーンなどの日用品にもその用途は広がっていくと予想される。
 凸版印刷とGSIクレオスは持続的な社会の実現のため、環境負荷低減に貢献する製品・商材を提供しており、プラスチック加工製品においても、製品の調達から廃棄・リサイクルまでのライフサイクル視点で環境・社会的リスクを最小限におさえるソリューションを展開している。このたび共同開発を通じて開発した技術を環境負荷低減のためのソリューションに追加し、さまざまな社会的課題の解決を図る。

■『Mater-Bi(マタビー)』について
 Mater-Bi(マタビー)は、植物由来ポリマーやトウモロコシ澱粉が原料の、使い捨てプラスチックの規制が進んでいる欧州で、最も使用実績のある生分解性プラスチック。堆肥に埋めると自然界の微生物の力で水と二酸化炭素に自然に分解される特長がある。また、海洋分解性を有することも判明しており、環境負荷を低減する原料として注目されている。

■今後の展開
 凸版印刷とGSIクレオスは今回の共同開発から得た、生分解性プラスチック製品製造技術を活用するとともにさらなる研究をすすめ、さまざまなフィルム製品や成型品を開発する予定。2025年度に関連受注を含め20億円の売り上げを目指す。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7252

Trending Articles