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【ETFEフィルム】東京建物と太陽工業、「新豊洲 Brillia ランニングスタジアム」を開業、高機能フッ素樹脂膜材を日本で初めて大規模に採用

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2016 12 09 tatemono
東京建物(株)
がネーミングライツ(命名権)を取得し、太陽工業(株) が施設建築主である「新豊洲 Brillia ランニングスタジアム」が12月10日にオープンする。

 新豊洲 Brillia ランニングスタジアムは、社会貢献活動として平成27年8月から公益財団法人日本障がい者スポーツ協会(JPSA)のオフィシャルパートナーを務めている東京建物が、創業120周年の記念事業として参画したプロジェクト。「支援・応援するだけではなく、より多くの人々、あらゆる人種の方々、さらに、健常者や障がい者といった垣根を越え、一体感を生み出し、喜びを共にする。」という同施設の願いに共感し、ネーミングライツという形での支援を決定した。

 同施設は施設名の通り「ランニング」に特化したスタジアム。全天候型60m陸上トラックをメインの空間とし、一部義足の研究施設が併設される傍ら、ランニングステーションとして地域のランナーに開放される。館長には元陸上選手の為末 大氏を迎え、今後SPORTS×ART 新豊洲の拠点となる。


 「新豊洲 Brillia ランニングスタジアム」は、五輪やサッカーW杯など、世界最先端のスポーツ施設に利用されている高機能フッ素樹脂膜材「ETFEフィルム」を日本で初めて大規模に採用した施設。「ETFEフィルム」は、厚さ 250μm、重さ 440g/m2と非常に軽く、薄い素材でありながら、20年以上の高い耐久性を備え、紫外線による白濁も少ないことが大きな特長。同施設では、「ETFEフィルム」を二重に張り、内部に空気を送り込みピロー状に膨らませる「クッション形式」を採用、複層ガラスと同等の断熱性と、梁の無い状態で2mスパンの距離をとばせるようにした。膜表面にはドット状のプリントを施し、透過率約35%にすることで、室内温度を外気温+3℃程度に抑える工夫も行った。

 その他にも、メインフレームは国産カラ松の湾曲集成材を使用、先導性が高い木造建築プロジェクトを補助対象とする国土交通省の「サステナブル建築物先導事業(木造先導)」事業にも採択された。太陽工業は、建築事業主として「ETFEフィルム」をいち早くを導入することで、ガラスのような透明感とフィルム特有の軽量性や柔軟性を通じて、安全かつ開放的な空間をアスリートに提供したいと考えている。


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