凸版印刷(株)は、透明バリアフィルム「GL BARRIER(ジーエルバリア)」の生産を手がける深谷工場(所在地:埼玉県深谷市)の生産設備を増設し、生産能力の引き上げにより国内外で増加するニーズに対応する。なお、投資額は約100億円で、稼動開始は2018年秋の予定。
全世界の包装材市場は、フードロス削減や環境保全などの社会課題を背景に、食品の長期保存やビン・缶から軟包装への置き換えを実現する、透明バリアフィルムへのニーズが今後さらに高まると推測されている。
凸版印刷は、同社が独自開発した透明バリアフィルム「GL BARRIER」の生産・販売を1986年より開始。高い酸素・水蒸気バリア性を有し、全世界の透明バリアフィルム市場においてトップシェアを保持している。2009年4月に透明バリアフィルムの生産拠点として深谷工場を竣工し、国内外に向け製品を生産・販売してきた。また、2016年4月には、海外初となる透明バリアフィルムの生産拠点「TOPPAN USA ジョージア工場」を竣工、日本国内はもちろん、北米や欧州、中南米エリアへの販売をさらに強化している。
今回、深谷工場における透明バリアフィルムの生産設備を増強し、その生産能力を約2倍にすることで、日本国内はもとより、中国やASEAN地域への供給体制を一層強化。市場拡大が見込まれるレトルトをはじめとする食品や医療医薬、産業資材用途に向けた高機能製品の拡販を進め、透明バリアフィルム関連事業全体で2020年度に約1300億円の売上を目指す。
深谷工場の外観 © Toppan Printing Co., Ltd.
■ 深谷工場の概要
会社名 | 株式会社トッパンパッケージプロダクツ |
所在地 | 埼玉県深谷市本田1158 |
竣工 | 2009年4月 |
敷地面積 | 16万6233m2 |
延床面積 | 3万4551m2 |
生産品目 | バリアフィルム、その他高機能関連製品 |
<今回の設備投資について>
投資額 | 約100億円 |
生産能力 | 現状比約2倍 |