DIC(株)は、エポキシ樹脂およびエポキシ樹脂硬化剤の価格を2018年12月1日出荷分より改定する。
昨今、継続する原油価格の上昇に加えて、中国の環境規制強化による原料の供給不安により、エポキシ樹脂や硬化剤の主原料となるフェノール類や溶剤などの価格が高騰している。また、燃料高騰を背景に、ユーティリティーや物流コストも上昇している。
一方、エポキシ樹脂は、旺盛な設備投資や通信高度化などを背景として、塗料土木用や電子材料向けに国内外で需要が拡大している。加えて、自動車などの軽量化などに寄与する環境対応型製品として、サステナブルな社会の実現に向けて注目が高まっている。
同社は、昨年来、価格改定を案内してきたが、続騰する原料価格の上昇を自助努力で吸収することが極めて困難な状況にある。今後の安定供給を図るためには価格改定が避けられないと判断し、値上げを決定した。
主な製品の価格改定幅は下記のとおり。
○主な製品の価格改定幅:
ビスフェノール A型:25円/kg
ビスフェノール F型:15円/kg
ノボラック型固形:30円/kg
その他対象製品:20円/kg~30円/kg
○改定時期:2018年12月1日出荷分より