DIC(株)は、塗料用樹脂全般の価格を2018年11月15日出荷分より改定する。値上げ幅は製品群によって異なるが、1kg当たり15~25円。
依然として継続する原油価格上昇に加えて、昨年来の石化製品プラントにおけるトラブルや中国環境規制強化を背景とした原料の需給逼迫などの複合要因により、特に塗料用樹脂の主原料となるメタクリル系モノマー類の価格が高騰している。また、これら複合要因の影響により、一部の原料が長期的に入手困難になるなど、従来には見られなかった新たなリスクも発生している。さらに物流業界の人手不足や燃料高騰を背景に、物流コストも上昇している。
DICは、引き続き自助努力によりコスト吸収に努めるが、昨今の大幅な原料価格および物流コストの上昇を吸収することは極めて困難な状況にある。今後も安定した製品供給と事業を継続していくためには価格改定が避けられないと判断し、このたびの値上げを決定した。
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【塗料用樹脂】DIC、2018年11月15日出荷分より値上げ
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