リンテック(株)は、米国の印刷用粘着紙・粘着フィルムメーカーであるMACtac Americas, LLC(本社:米国オハイオ州、MACtac Americas Holdings, LLCの100%子会社、以下「MACtac社」という)の全持分を取得することについて、MACtac Americas Holdings, LLCの100%出資者であるEvergreen Holdings IV, LLC(以下「Evergreen社」という)と協議してきたが、10月24日開催の取締役会において、リンテックの米国持株会社であるLINTEC USA Holding, Inc.(本社:米国マサチューセッツ州、リンテック100%子会社)を通じてMACtac社の全持分を取得することを決議し、Evergreen社と譲渡契約を締結することにした。
リンテックグループは、2014年4月にスタートさせた3カ年の中期経営計画「LIP-2016」において「攻めの経営と間断なきイノベーションで成長軌道を取り戻す」ことを基本方針に掲げており、今後も経済発展が見込まれる国や地域で事業規模を拡大するための「グローバル展開のさらなる推進」や、事業戦略をスピーディーに実現するための「戦略的M&Aの推進」といった重点テーマに取り組んできた。MACtac社は、米国及びメキシコに製造拠点を持ち、北米を中心に印刷用粘着紙・粘着フィルム事業を展開しており、独自の優れた粘着剤処方や高速塗工技術などを用いた製品展開によって、米国市場において確固たる地位を築いている。また、同社はグラフィックシートや各種工業用・医療用テープなども手掛けている。MACtac社の買収により、北米の印刷用粘着紙・粘着フィルム市場へ本格参入し、また、MACtac社を通じてリンテック固有の技術開発力を用いたオリジナル製品を北米市場へ積極展開することで、リンテックグループの基幹事業である印刷・情報材事業のグローバル展開の加速に大きく貢献するものと判断した。また、リンテックは今後、MACtac社の独自の技術力・ブランドカを生かすとともに、リンテックの技術との相乗効果を最大限に引き出していくことにより、北米市場のみならず日本およびその他地域においても、事業の強化・拡大につなげていく考え。
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【粘着紙・粘着フィル】リンテック、米国MACtacAmericasを買収
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