DIC(株)は、包装用共押出多層フィルム「DIFAREN(ディファレン)シリーズ」の多彩な機能を持つ低吸着シーラントフィルム「MP(マルチパフォーマンス)フィルム」において、高いシール性が求められるスタンディングパウチにも使用可能な新製品「DIFAREN MP フィルム M3470MP」を開発した。
医薬品や化粧品には、揮発性有効成分の包装材への吸着による効果の低下を防ぐために、低吸着性の材料を使用したフィルムが使用されている。現在、低吸着フィルム材料で主流となっているポリアクリロニトリル(PAN)は、シール強度不足などの課題があることから代替品へのニーズが高まっている。代替材料として特殊ポリエステルやエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)のフィルムが使用されているが、強度不足による包装形態の限定や包装機械適性などの課題が指摘されており、ユーザーからは更なる製品開発が求められている状況にある。
このたび同社が開発した新製品は、長年培ってきた配合技術、積層化技術を駆使し、低吸着性を保持し、高いシール性を実現した無延伸多層フィルム。特にシール強度に関しては、従来品(M3550MP)の約2倍にまで高めた。これにより、重量のある化粧品の詰め替え包装容器などで使用するスタンディングパウチなどへの用途展開も可能となる。
DICは、今年度よりスタートした中期経営計画「DIC108」において、インキ、接着剤を含めたパッケージ関連材料事業を成長牽引事業と位置付け、2018年に売上高3,200億円を目指している。同社は、独自技術による差別化製品を鋭意開発し、低吸着シーラントフィルム市場において、2020年までに現在のシェアを約5倍とすることを目指す。
同開発品は、現在開催中の「2016東京国際包装展(TOKYO PACK2016)」において紹介されている。
医薬品や化粧品には、揮発性有効成分の包装材への吸着による効果の低下を防ぐために、低吸着性の材料を使用したフィルムが使用されている。現在、低吸着フィルム材料で主流となっているポリアクリロニトリル(PAN)は、シール強度不足などの課題があることから代替品へのニーズが高まっている。代替材料として特殊ポリエステルやエチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)のフィルムが使用されているが、強度不足による包装形態の限定や包装機械適性などの課題が指摘されており、ユーザーからは更なる製品開発が求められている状況にある。
このたび同社が開発した新製品は、長年培ってきた配合技術、積層化技術を駆使し、低吸着性を保持し、高いシール性を実現した無延伸多層フィルム。特にシール強度に関しては、従来品(M3550MP)の約2倍にまで高めた。これにより、重量のある化粧品の詰め替え包装容器などで使用するスタンディングパウチなどへの用途展開も可能となる。
DICは、今年度よりスタートした中期経営計画「DIC108」において、インキ、接着剤を含めたパッケージ関連材料事業を成長牽引事業と位置付け、2018年に売上高3,200億円を目指している。同社は、独自技術による差別化製品を鋭意開発し、低吸着シーラントフィルム市場において、2020年までに現在のシェアを約5倍とすることを目指す。
同開発品は、現在開催中の「2016東京国際包装展(TOKYO PACK2016)」において紹介されている。