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【生体センサ】凸版印刷、生体センサー事業に参入。圧電素子を使用して生体信号を取得できるシート型非接触振動センサーを活用

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凸版印刷(株)は、圧電素子を使用して生体信号を取得できるシート型非接触振動センサー事業に参入する。
 同事業は、「心拍」「呼吸」「体動」「発声」など生体から発する微細な振動を非接触で取得し、その信号を抽出できる振動センサーを活用することで、主にヘルスケアやモビリティ分野において、新たな価値を提供するものである。具体的には、これら4つの信号をリアルタイムに検知できるセンサーと、独自のアルゴリズムによりその信号を解析するシステムをパッケージ化して提供。患者や高齢者の見守りケアや、睡眠・ストレスチェックなどの未病・健康増進、居眠り運転の防止をサポートするインフラツールとして展開していく。
 同社は今後、介護・看護業界や自動車業界など、生体センサーをビジネスに活用したいさまざまな企業と協業し、このシート型非接触振動センサーを用いた新事業の創造に積極的に取り組んでいきます。また、長年培ってきた表面加工技術により、この振動センサーを薄膜フィルム上に形成する技術の開発を進め、幅広い用途へと展開していく予定。
 同社は本事業において、まずは2016年10月よりシート型非接触振動センサーのサンプル出荷を開始。2017年4月から本事業を本格的に展開し、2020年にセンサーとその関連システムを含め約100億円の売上を目指す。

■ 具体的な事業展開について
(1) 介護・看護業界向けに、心拍や呼吸を検知するモニタリングセンサーとして提供
 センサーをベッドのマットレス底面に設置し、要介護者や患者の心拍・呼吸をリアルタイムに検知。異常を即座に通知できる見守りセンサーとして展開する。

(2) 一般生活者向けに、睡眠やストレス状態を可視化するヘルスケアセンサーとして提供
 センサーを椅子やクッションなどに直接組み込むことで、一般生活者の日常的な健康管理はもちろん、独自のアルゴリズム解析による心理的ストレス評価などを提供。未病・健康増進に役立つセンサーとして展開する。

(3) 自動車業界向けに、身体の異常を検知するセーフティセンサーとして提供
 センサーを自動車の運転席の座面に内蔵。運転手の眠気や身体異常などを即座に検知することで、事故防止センサーとして展開する。

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