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【Packaging】DIC、高耐熱イージーピールシーラントフィルム「E1500T」を開発

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DIC(株)は、包装用共押出多層フィルム「DIFAREN(ディファレン)シリーズ」において、業界初となる130℃での加圧加熱殺菌処理で使用可能な高耐熱性を有するイージーピールシーラントフィルム※「E1500T」を開発した。
 米飯や惣菜などの成形容器に詰められたレトルト食品は、フィルム製のフタを熱融着(ヒートシール)した後に加圧加熱殺菌処理を行う。一般的に加圧加熱殺菌は121℃程度で行われており、同社も125℃まで使用可能なPP容器用イージーピールシーラントフィルムを取り揃え、高評価を得ている。
 一方、食品メーカーでは、加熱による食品の味や香りの劣化防止や殺菌の効率化を目的に、高温・短時間での処理が検討されているが、加圧加熱殺菌時の容器内圧の上昇による破裂が課題となっていた。
 このたびDICでは、独自の配合技術と積層化技術を活用し、従来品の持つ易開封性を維持しながら、130℃までの加圧加熱殺菌に対応可能な、高耐熱性イージーピールシーラントフィルムの開発に成功した。なお同開発品は、オレフィンポリマーを対象とした米国食品医薬品局(FDA)の規格「FDA CFR§177.1520」に適合している。
  レトルト食品市場は、高齢化や単身世帯の増加を背景とした内食化や調理の簡便化ニーズの増加により、近年は年率約2%で伸長し、今後もその傾向が継続すると予想されている。
 DICは、今年度よりスタートした中期経営計画「DIC108」において、インキ、接着剤を含めたパッケージ関連材料事業を成長牽引事業と位置付けている。同社は、独自技術による差別化製品を鋭意開発、拡販を進め、2020年にはイージーピールシーラントフィルムの売上高+30%を目指す。
 同開発品は、現在開催中の「2016東京国際包装展(TOKYO PACK2016)」で展示されている。
(※)イージーピールシーラントフィルム:易開封性の熱融着する貼合用フィルム

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