BASFの脂肪族系熱可塑性ポリウレタン(TPU)「エラストラン®」は、デザイナーフロアや装飾床材向け表面保護材として画期的なソリューションを提供する。世界的な梱包材と製紙メーカーであるMondi(モンディ)社は、roomskin®(ルームスキン)フロアという名称のもと、この新開発のTPUフィルムをトップコート層とした、装飾層との複合体からなる新しいフロア表皮材を提供する。
非常に透明性が高く、弾力性に富んだ表面は、とても薄いにもかかわらず、耐久性に優れ、美しい装飾性と快適な歩き心地を実現する。主に新しい種類の床材に使用され、個々の装飾に合った表面構造を提供する。BASFにとっては、強化合わせガラスの中間膜や飛び石から車を保護するフィルムなど従来の用途に加え、「エラストランのグレードに新たな用途範囲が拡大した。
脂肪族原材料を使用したエラストラングレードは、優れた耐光性とこの材料に特有の高い機械的弾性を備えたショア75A から80Dまでの幅広い硬度の製品を提供できる。エラストランは揮発性が極めて低く、無臭のため、AgBBスキーム(ドイツの建設材料における人の健康に対する影響評価委員会)のガイドラインに難なく適合する。これにより住居や公共施設内における健康に優しい屋内環境を実現する。また、この複層保護材を使用したフロアは世界的な環境ラベル制度「ブルーエンジェル」(ドイツ)の品質基準に適合する。同環境ラベルは、製品が環境、健康、使用特性への高い基準を満たしていることを保証している。そのため、この新たな複層保護材により、PVC(ポリ塩化ビニル)を含む床材の代替が可能となる。
新たな用途への可能性
Mondi社は、エラストラン の用途における新たな分野を開発した。Mondi社の先端材料の用途およびプロセス開発を担当する Dr. アレクサンダー・オーナイザーは次のように述べている。
「BASF の専門家と材料に関して長期にわたり協力してきたおかげで、当社のアイデアを実行 に移し、フローリング市場においてエラストランをベースとした透明な表層を開発することができました。この熱可塑性ポリウレタンエラストマーにはさまざまな特性のプロファイルがあるため、選択肢が広がります。エラ ストランにより、当社はフローリング市場における厳しい品質要件に応えることができます」
このように、優れた触感、緩衝性と、卓越した耐摩耗性を持つ加飾性に富んだ表面保護材の製造が可能になった。
Mondi社は、世界的なフローリングメーカーのEgger社を顧客としており、既に装飾向け床材の新しいDesign+(デザインプラス)のフローリングにroomskinフロアを用いて大きな成功を収めているEgger社は、本製品の材料の持続可能性と、高い弾性にも感銘を受けた。Egger社のリテールマーケティングチームのヘッド、ステファン・アンガー氏は次のように述べている。
「日常的に使用することで発生するへこみが自動的に回復します。当社の木材ベースのデザイナーフロアにTPUコーティングを施すことにより、よりすぐれた傷付防止、室内音響と快適さをもたらすソリューションをお客様に提供できるのです」
Mondi社もBASFのサポートのもと、複層保護材の開発をさらに推進する予定。エラストランをベースとするフィルムや複層保護用途の新たなマーケットセグメントを切り開くことが目的。
BASFのエラストラン素材は様々な用途での利用が可能で、その多様な特性により、自動車、機械工学、および医療分野、そしてスポーツやレジャーといった多くの分野で活用されている。押出加工により製造される エラストランは、フィラメントや異形押出品、チューブやホース、ケーブル被覆やフィルムに使用される。
■Egger社について
Egger社は1961年に創業し、約7,800人の従業員を擁している。欧州17拠点で木材(チップボード、OSB およびMDFボード)の総合的製品ならびに板材を製造している。2015/16年度の売上は23億4千万ユーロ。Egger社は世界中の 家具業界、専門材木商、およびDIYストアに顧客を有している。
■Mondiグループについて
Mondi社は世界的な包装材および製紙企業グループであり、30か国以上で約25,000人の従業員を擁している。主要拠点は中欧、ロシア、北米、南米に及ぶ。100種を超える包装、紙製品を、顧客、消費者、そして業務の最終用途に合わせ、10万種類を超える様々なソリューションにカスタマイズして提供し、多くの人々の暮らしに役立っている。2015年の売上は68億ユーロ、資本利益率は 20.5%。
非常に透明性が高く、弾力性に富んだ表面は、とても薄いにもかかわらず、耐久性に優れ、美しい装飾性と快適な歩き心地を実現する。主に新しい種類の床材に使用され、個々の装飾に合った表面構造を提供する。BASFにとっては、強化合わせガラスの中間膜や飛び石から車を保護するフィルムなど従来の用途に加え、「エラストランのグレードに新たな用途範囲が拡大した。
脂肪族原材料を使用したエラストラングレードは、優れた耐光性とこの材料に特有の高い機械的弾性を備えたショア75A から80Dまでの幅広い硬度の製品を提供できる。エラストランは揮発性が極めて低く、無臭のため、AgBBスキーム(ドイツの建設材料における人の健康に対する影響評価委員会)のガイドラインに難なく適合する。これにより住居や公共施設内における健康に優しい屋内環境を実現する。また、この複層保護材を使用したフロアは世界的な環境ラベル制度「ブルーエンジェル」(ドイツ)の品質基準に適合する。同環境ラベルは、製品が環境、健康、使用特性への高い基準を満たしていることを保証している。そのため、この新たな複層保護材により、PVC(ポリ塩化ビニル)を含む床材の代替が可能となる。
新たな用途への可能性
Mondi社は、エラストラン の用途における新たな分野を開発した。Mondi社の先端材料の用途およびプロセス開発を担当する Dr. アレクサンダー・オーナイザーは次のように述べている。
「BASF の専門家と材料に関して長期にわたり協力してきたおかげで、当社のアイデアを実行 に移し、フローリング市場においてエラストランをベースとした透明な表層を開発することができました。この熱可塑性ポリウレタンエラストマーにはさまざまな特性のプロファイルがあるため、選択肢が広がります。エラ ストランにより、当社はフローリング市場における厳しい品質要件に応えることができます」
このように、優れた触感、緩衝性と、卓越した耐摩耗性を持つ加飾性に富んだ表面保護材の製造が可能になった。
Mondi社は、世界的なフローリングメーカーのEgger社を顧客としており、既に装飾向け床材の新しいDesign+(デザインプラス)のフローリングにroomskinフロアを用いて大きな成功を収めているEgger社は、本製品の材料の持続可能性と、高い弾性にも感銘を受けた。Egger社のリテールマーケティングチームのヘッド、ステファン・アンガー氏は次のように述べている。
「日常的に使用することで発生するへこみが自動的に回復します。当社の木材ベースのデザイナーフロアにTPUコーティングを施すことにより、よりすぐれた傷付防止、室内音響と快適さをもたらすソリューションをお客様に提供できるのです」
Mondi社もBASFのサポートのもと、複層保護材の開発をさらに推進する予定。エラストランをベースとするフィルムや複層保護用途の新たなマーケットセグメントを切り開くことが目的。
BASFのエラストラン素材は様々な用途での利用が可能で、その多様な特性により、自動車、機械工学、および医療分野、そしてスポーツやレジャーといった多くの分野で活用されている。押出加工により製造される エラストランは、フィラメントや異形押出品、チューブやホース、ケーブル被覆やフィルムに使用される。
■Egger社について
Egger社は1961年に創業し、約7,800人の従業員を擁している。欧州17拠点で木材(チップボード、OSB およびMDFボード)の総合的製品ならびに板材を製造している。2015/16年度の売上は23億4千万ユーロ。Egger社は世界中の 家具業界、専門材木商、およびDIYストアに顧客を有している。
■Mondiグループについて
Mondi社は世界的な包装材および製紙企業グループであり、30か国以上で約25,000人の従業員を擁している。主要拠点は中欧、ロシア、北米、南米に及ぶ。100種を超える包装、紙製品を、顧客、消費者、そして業務の最終用途に合わせ、10万種類を超える様々なソリューションにカスタマイズして提供し、多くの人々の暮らしに役立っている。2015年の売上は68億ユーロ、資本利益率は 20.5%。
