(株)クラレは、LCD(液晶ディスプレイ)の基幹部材である偏光フィルムのベースとなる光学用ポバールフィルムの生産設備を、倉敷事業所(岡山県倉敷市)において増設する。
■設備増設の背景
・LCD市場は液晶テレビおよびスマートフォンやタブレットなど携帯機器の世界的な普及により、着実な成長を続けてきた。引き続きテレビサイズの大型化やパブリックディスプレイの普及により、更なる市場の拡大が見込まれる。
・このような市場環境において、LCDの基幹部材である偏光フィルムのベースとして、光学用ポバールフィルムの需要は拡大基調にあることから、当社は市場への安定供給を維持するために、生産設備の増設が必要と判断した。
・なお今回増設する新系列は、大型偏光フィルムの生産効率向上に貢献する設備となる。
・同社は、今後も光学用ポバールフィルムのリーディングカンパニーとして、お客さまの多様化するニーズにお応えできるよう、供給体制の拡充とともに新製品の開発や一層の品質向上に注力していく。
■設備増設の概要
場所:株式会社クラレ 倉敷事業所 岡山県倉敷市玉島乙島7471
生産能力:年産3200万m2
稼働時期:2019年末予定
■生産能力
同増設により、現状の年産2億3,200万m2は同2億6,400万m2に拡大する。
同社は、創立100周年を迎える2026年のありたい姿「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」を長期ビジョンに掲げ、その実現に向けた2018年~2020年度の3ヵ年の実行計画として、中期経営計画『PROUD 2020』をスタートさせた。引き続き、成長に向けた投資を積極的に行っていく。