日本製紙(株)は、11月1日から、昨年開催された「東京パック2016」に出展した紙製バリア素材「SHIELDPLUS® シールドプラス」の正式販売を開始した。
これまでさまざまな用途の可能性を追求し、開発を進めてきたが、このたび包装用途での展開を本格化するため、軟包装および紙袋での使用を想定した2銘柄をラインナップした。
さらに、包装用途だけでなく、今後も引き続き幅広い産業用途での開発を進め、用途に応じたラインナップの追加を行っていく予定。
近年、食品の安全性や環境配慮といった視点からパッケージに対して様々な機能が求められている。「SHIELDPLUS® シールドプラス」は、同社が製紙会社として長年培ってきた紙の製造技術と塗工技術を応用し、再生可能な循環型素材である「紙」に酸素・香りのバリア性を付与した、環境に優しい新たな素材。「SHIELDPLUS® シールドプラス」のバリア機能により、内容物(主に食品)の品質を維持し、外からのにおい移りを抑えることができる。また、「紙製」なので、フィルムとは異なる紙独特の風合いがあるのも特徴だ。
各種食品、家庭用品、化粧品、雑貨や、さまざまな輸送シーンに対応する包装用途のほか、建築材料などの産業用途、その他用途に合わせた展開が可能。
■ 品質データ
銘柄と特性値 | ||||
銘柄 | シールドプラス(晒) | シールドプラス(未晒) | ||
米坪 | (g/m2) | 66 | 136 | 66 |
紙厚 | (μm) | 約70~80 | 約160~170 | 約80~90 |
酸素透過度 | (cc/m2・atm・day) | 約1~5 | 約1~5 | 約1~5 |
色味 | 白色 | 白色 | 茶色 | |
標準巾 | (mm) | 1000 | 1000 | 1000 |
巻取入数(1000m) | 2 | 2 | 2 |
※上記データは参考値であり、保証値ではない。
※米坪は表示米坪であり、実測米坪ではない。
※酸素透過度の測定:シールドプラスバリア塗工面にLLDPEを30μmラミネートして、23℃、0%RHで測定(JIS K7129に準拠)
※巾は1000mmを用意。