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【Package】日本製紙、紙パックを活用した新しい差し替え式シャンプー容器「SPOPS(スポップス)」を開発

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日本製紙(株)は、紙パックを活用した新しいシャンプー容器『SPOPS(スポップス)』を開発した。これまでの「詰め替え式」のパウチ容器に代わる、世界初(*)「差し替え式」の紙パック容器となる。
 *紙パック容器としては世界初(同社調べ)
 同社は、パッケージ分野を成長が見込める事業領域として捉え、再生可能原料である紙・バイオマスをベースとした素材・パッケージ開発を進め、グローバルに拡大することを目指している。今年4月には「パッケージング・コミュニケーションセンター」を新設し、生活者視点での新たな製品開発に取り組んでいる。『SPOPS』は、その中で、開発チームメンバーの実体験として感じた「シャンプー容器の詰め替え時のイライラ」をきっかけとして発案された。子どもから高齢者まで液体の補充を簡単に行うことができ、また収納性にも優れた、世界初となる「差し替え式」のシャンプー容器で、エンドユーザーだけでなく、メーカーや流通に向けても、新たな価値を提供できる。同容器は、今年10月4日(火)~7日(金)に開催される「2016東京国際包装展(TOKYO PACK 2016)」の日本製紙ブースで紹介する予定。


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     『SPOPS』カートリッジ(左)および専用ディスペンサー(右)


■ 『SPOPS』の差し替え方法について
・『SPOPS』は、外側のディスペンサー部分と内側のカートリッジ(紙パック)部分に分かれた構成となっている。
・ディスペンサーの下側部分を引き抜き、古いカートリッジを新しいカートリッジに交換後、ディスペンサーの上部を上から差しこむことで内容物の交換が完了する。
   16 09 15 nipponpaper2

■ ネーミングの由来
・ディスペンサーの下側部分を「スポッ」と引き抜き、カートリッジを交換後、ディスペンサーを「プスッ」と差すことから、『SPOPS(スポップス)』と名付けた。

■ 製品特徴
 『SPOPS』は、①エンドユーザー、②メーカー、③流通に対し、それぞれ下記のメリットを提供する。
①エンドユーザー
・手間の削減/時間の短縮
シャンプー容器の補充において、従来の「詰め替え式」では、パウチ容器を開封し液体を移し替える作業を要するため、合計で約1分半~2分以上(ボトル洗浄時間を除く)※かかっていたが、『SPOPS』の「差し替え式」では、容器ごと差し替える作業のみとなり、約30秒以内※での補充が可能となる。(※同社調べ)
・液体使い残しの減少
カートリッジの底面は、中央部に向かって深くなっている構造のため、従来のパウチ容器よりも使い残しを減らせる。(同社調べ)
・収納性の向上
カートリッジが箱型の『SPOPS』は、パウチ容器よりも安定した形状のため、積み重ねて収納することが可能となり、保管時における収納性が向上する。

②メーカー
・製造工程の省略
商品出荷時における内容物の充填段階で、従来の「詰め替え型」ではボトル本体とパウチ容器の2種類に充填する必要があったが、『SPOPS』はカートリッジのみへの充填となり、製造工程を省略できる。
・ロジスティクス経費の削減
容器の製造工場から充填先に送る資材はカートリッジのみのため、従来の立体のディスペンサーを送る物流費、保管場所の確保、荷役などのロジスティクス経費の削減につながる。
・梱包および輸送効率の向上
カートリッジが箱型の『SPOPS』は、段ボールにすきまなく梱包できるため、最適なサイズで発送できる。また、梱包効率の向上により、トラック1車あたり積載効率も上がる。
 *380mlのパウチ18個が入る段ボールに対し、400mlの『SPOPS』カートリッジ18個を入れる段ボールは、容積で約45%サイズダウンできる。(同社調べ)

③流通
・店頭での陳列効率の向上
カートリッジが箱型の『SPOPS』は、パウチ容器よりも安定した形状のため、積み重ねて陳列することが可能となり、陳列効率が向上。また、パウチ容器は陳列時に商品の向きが変わるたび、頻繁な棚の整理整頓が必要だが、『SPOPS』の箱型の形状はその手間を省く要素になりる。
 *400mlの『SPOPS』カートリッジは、380mlのパウチの約2倍の陳列個数になる。(同社調べ)
・バックヤードのスペース削減
『SPOPS』の梱包効率の良さは、販売現場におけるバックヤードのスペース削減にもつながる。

■ 環境視点から見た『SPOPS』
・パウチ容器で使用されていた化石由来原料ではなく、再生産可能な木材を原料とした紙を主体にしている。
・従来のパウチ容器と比較して、樹脂使用量を約35%削減できる。
・『SPOPS』のカートリッジは、紙比率で約70%であり、リサイクルマークの「紙マーク」を表示可能で。
・ボトル洗浄が不要になるため、水使用量が削減できる。
・物流の簡素化、輸送効率の向上により、CO2排出量の削減にも貢献可能。

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