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【Package】凸版印刷、外箱を開くだけでセットアップが可能なマルチ・セル一体型梱包材を開発

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凸版印刷(株)は、外箱と中仕切りが一体化し、外箱を開くだけでセットアップが可能なマルチ・セル一体型梱包材「マルチセルケース」を開発した。半製品や中間部品などを搬送する際の集積梱包材として、2016年9月下旬より販売を開始する。
 同製品は、折りたたまれた外箱を開くだけで使用できる中仕切り付きの梱包材。仕切りが1部屋ごとに糊付けされたハニカム構造で、その仕切り自体も外箱に糊付けされ、資材部品が一体化している。別々の部材で構成された外箱と中仕切りを組み立てる従来の方法と比較し、現場での組み立て負荷を約3分の1に軽減できる。また一体化したことで、約10%の減容化、約35%の軽量化も実現した。
 同製品は、2016年10月4日(火)から7日(金)まで開催される「2016東京国際包装展」(会場:東京ビッグサイト)のトッパンブースで紹介される。

■ 開発の背景
 CO2排出量削減をはじめとした地球温暖化対策や生物多様性保全、環境負荷軽減など、環境問題への関心が高まっている現在、企業における環境保全への取り組みは販売する商品にとどまらずその生産工程においても求められている。
 商品の生産工程にて半製品や中間部品を工場間で配送する際は、一般的に中仕切り付きの梱包材を使用している。しかし従来の梱包材は、外箱と中仕切りが別々のパーツとして存在しており、現場にて組み立ててから使用しなければならず、その作業負荷が課題となっていた。
 凸版印刷は、梱包用中仕切り製造の主要メーカーである(株)オカベカミコン(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:岡部智)の協力のもと、外箱と中仕切りが一体化した梱包材を開発。作業効率の改善はもちろん、減容化・軽量化も実現した。
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■ 製品の特長
・ワンタッチで組み立て可能なため、作業負荷を約3分の1に軽減
 外箱と中仕切りが一体化された構造のため、外箱を開くだけで組み立てが可能。これにより従来の組み立て式梱包材と比較して作業負荷を約3分の1に軽減した。
・減容化・軽量化を実現
 外箱と中仕切りを一体化したことにより、約10%の減容化、約35%の軽量化を実現した。
・内容物によって外箱と仕切り材が変更可能
 内容物の条件により、マスの大きさ、高さ、材質など、外箱と仕切り材の最適な組み合わせが可能。
・初期費用を削減
 仕切り材の抜型費用などが不要なため、従来の梱包材と比較して初期費用を約3割削減できる(※)。(※50マスの場合)

 価格は50マス、A3サイズで約200円(※1万ロットの場合。箱サイズやマス数によって価格は異なる)。今後は、同製品を自動車や電機、医療関連業界に向けて拡販し、2017年度に約1億円の売上を目指す。

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