(株)朝日新聞社が開発した「ローラ再生装置」(商品名)が2017年9月6日、新聞業界団体である(一社)日本新聞協会の2017年度協会賞(技術部門)に選ばれた。技術部門での受賞は5年ぶり。
「ローラ再生装置」(W2800×D800×H1200mm)は、新聞印刷の輪転機の中でインキや水を受け渡したり、練ったりするゴムローラーが劣化した時に、新品同様によみがえらせる装置。ゴムを再生する溶剤を工夫し、装置の操作を簡単にすることで、印刷現場で再生できるようにした。長さ2mほどのゴムローラー1本当たりの再生時間は約30分。
従来、ローラーの劣化したゴムは廃棄し、 製造元に新品のゴムに巻き替えるよう依頼していた。朝日新聞社の輪転機では1セットにつき約180本のゴムローラーがある。印刷現場でゴムローラーを再生できることで、コスト削減と巻き替えの時間短縮に威力を発揮している。
開発にあたっては、朝日新聞社が主導し、子会社である(株)朝日プリンテックと共同で取り組んだ。
2016年9月からは、他の新聞社や新聞印刷会社向けに販売を始め、導入例が増えている。
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【新聞協会賞】朝日新聞社の新聞印刷用ゴムローラー再生装置が受賞
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