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【エコマーク】凸版印刷、メカニカルリサイクルPETフィルムを使用した包材が取得

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凸版印刷(株)は、再生資源を有効活用できるメカニカルリサイクルPETフィルムを使用したラミネート包材を提供しており、このたび同製品がエコマークの新基準に適合し、エコマークを表示することが可能となった。


なお、同製品は第1弾として、日本生活協同組合連合会(日本生協連)が販売する、粉末洗剤「CO・OPセフター漂白剤入り」や、コーヒー「CO・OPコーヒーバッグ」など6製品に採用。エコマーク付きの製品として、2017年8月から順次販売される。

 メカニカルリサイクルPETは、使用済みPETボトルを粉砕・洗浄した後に高温で溶融・減圧・ろ過などを行い、再びPET樹脂に戻したもの。凸版印刷は、この再生PET樹脂を用いた環境配慮型ラミネート包材を2012年に開発。フィルムに用いたリサイクル樹脂の使用比率で世界最高レベルとなる80%を実現しており、非再生PETフィルムに比べフィルム製造段階までのCO2排出量を約24%削減できる。

 エコマークは、(公財)人日本環境協会が認定する、専門家による審査を通じて認められた製品に付与される環境ラベル。一部の製造工程だけでなく、生産から流通、使用、廃棄までのライフサイクル全体を通して、環境負荷が低いと認められた製品に付与される。企業がメカニカルリサイクルPETフィルムを使用したエコマークつき包材を使用することで、消費者の環境を意識した製品選びの指標になるとともに、企業の環境配慮に対する姿勢を消費者へ伝えるメッセージにもなる。

2017 07 26 toppan 

メカニカルリサイクルPETフィルムを使用したエコマークつき包材を採用した

CO・OPセフターE 簡易パック 900g(左)と、CO・OPコーヒーバッグ リッチブレンド 10杯分(右)

©日本生活協同組合連合会

■ 凸版印刷が提供するメカニカルリサイクルPETフィルムの特長

・エコマーク認定の取得が可能

 同製品は、フィルムに用いたリサイクル樹脂の使用比率で世界最高レベルとなる80%を実現。80%を実現した高濃度の再生PET含有率であるため、ほとんどの一般的なラミネート包材でエコマークを取得できる。また、包材のエコマーク認定取得をめざす企業の申請サポートを行える。

・CO2排出量を約24%削減

同製品を用いることで、非再生PETフィルムに比べフィルム製造段階までのCO2排出量を約24%削減できる。

・非再生PETフィルムと同等の物性を実現

再生原料を使用しながら、衝撃強度、引張強度および貼り合わせ強度など各種物性において、従来品と同等の性能を保持している。

■ 今後の目標

 凸版印刷では、今後も、メカニカルリサイクルPETフィルムを用いたラミネート包材を拡販し、製品全体で2020年度に約50億円の売上を目指す。

■ 今回制定された新基準について

 日本環境協会が認定基準No.140「詰め替え容器・省資源型の容器 Version1.11」の項目にラミネート包材を含む新基準「G.再生プラスチックを使用したプラスチック製容器包装」を2016年に追加制定。ラミネート包材のエコマーク認定取得の際には、少なくとも一層のフィルム中に再生プラスチックが25%以上かつ、包材のプラスチック重量の10%以上が再生プラスチックであることが条件となっている。この新基準は、凸版印刷が日本環境協会の基準提案公募へ応募・提案し、日本環境協会が制定した。

■ 今回採用された製品について

品名 発売日
CO・OPセフターE 簡易パック 900 g 2017年8月1日
CO・OPセフター漂白剤入り 簡易パック 900 g 2017年8月1日
CO・OPコーヒーバッグ リッチブレンド 10杯分 2017年9月1日
CO・OP有機栽培コーヒーバッグ オリジナルブレンド 20杯分 2017年10月1日
CO・OPレインフォレスト コーヒーバッグ スペシャルブレンド 8杯分  2018年春エコマーク表示
CO・OPレインフォレスト スペシャルブレンド レギュラーコーヒー 250g  2018年春エコマーク表示


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