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【ポリウレタンフォーム用酸化防止剤】BASFのIrgastab PUR 70がEUROPURのイノベーション・アワード受賞

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イタリアで開催された授賞式にて R
 BASFはこの度、革新的なポリウレタンフォーム用酸化防止剤「Irgastab® PUR 70」の開発が評価され、欧州の軟質ポリウレタンフォーム製造業者*から成る団体「EUROPUR & EURO-MOLDERS」および国際的なポリウレタン業界誌「Urethanes Technology International」より、「European Flexible PU Foam Innovation Award」を受賞した。
* European Association of Flexible Polyurethane Foam Manufacturers
 プラスチック添加剤事業 欧州・アフリカ・中東地域担当バイスプレジデントのアルベルト・ジョバンザーナ氏は次のように述べている。
 「今回の受賞をとても嬉しく思っています。賞の審査委員会は、ポリウレタン市場における全ての主要企業で構成されています。BASFのポリウレタンテクノロジーの発展に対する継続的な貢献と、製品のサステナビリティ面でのメリットを向上させることへのコミットメントが、世界中のお客様から評価されたという証です」
 今回は、BASFのポリウレタンフォームのスコーチ防止剤である、Irgastab® PUR 70の開発と商業化が評価の対象となった。このスコーチ防止剤は、発泡品製造時におけるポリオールやPUR軟質フォームの熱酸化劣化を防ぎ、超低エミッション化を実現する製品。
 Irgastab® PUR 70を使用したポリウレタン発泡品は、トリムカバーや、モールドフォームシートなど、様々な自動車内装材に利用できる。自動車内装材からのエミッションや臭気に対する要求が厳しさを増すなか、自動車メーカーや部品メーカーがその要件を満たす上で役立つ。
 これには、非常に厳しい欧州の基準VDA 278 10/11だけでなく、乗用車の内装材による車室内空気環境汚染を評価するために中国で新たに設置された規制、GB/T 27630-2018も含まれる。この新規制では、アルデヒドなど、車内の空気における8つの有害物質の限度がさらに厳しく設定されており、新車はこの規制要件を2018年までに満たす必要がある。
 Irgastab® PUR 70は、VOCやFOG、アルデヒドを大幅に低減させる、アミンフリー、芳香族系溶剤フリーの相乗効果を有する熱安定剤システムによりポリウレタンフォームを劣化させるフリーラジカルを効率よく安定化し、車室内の空気の質を高める。
 また、Irgastab® PUR 70には、発泡品の保管時や最終用途における変色を極めて低く抑える作用もあり、自動車産業だけでなく、発泡品の白さが重要視される消費財産業などの用途にも適している。


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