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【IJプリンター&プロジェクター】セイコーエプソン、フィリピンの製造子会社が工場を増設

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セイコーエプソン(株)(エプソン)は、フィリピンの製造子会社Epson Precision (Philippines), Inc.(社長:羽片 忠明、EPPI)に新工場を増設、このほど竣工した。新工場の増設によって、EPPIでは、インクジェット(IJ)プリンターおよびプロジェクターの生産能力の強化を図る。

2017 07 11 epson

 新工場は、2017年度までに総額約1億4300万USドルを投資し、2015年1月に着工、最新鋭かつ最高効率のオペレーションを実現する工場とするべく建設を進め、このほど完成した。新工場の最大の特長は、約3000kWの最大出力を持つメガソーラー発電設備を建物の屋根部分に設置、環境に配慮した工場となっている点である。

 エプソンは、主に中国、インドネシア、フィリピンにIJプリンターおよびプロジェクターの生産拠点を有しているが、中長期的な事業戦略のもと、今後の生産拡大に向けた増産体制を整備する必要が生じている。

 IJプリンターについては、同社が注力している大容量インクタンク搭載プリンターが新興国市場を中心に急成長しているほか、高速ラインIJ複合機/プリンターなどのオフィス向けIJプリンターも着実な伸びを示しており、今後も生産数量の大幅な増加を見込んでいる。

 また、プロジェクターについては、企業向けや教育向け、商業利用など用途の拡大、新興国市場への浸透などにより、当社ビジュアルコミュニケーション事業は確実に成長を続けている。今後も、世界シェア16年連続No.1※1メーカーとしてラインアップのさらなる拡大などによって生産数量の増加を見込んでいる。

 EPPIは、このような生産数量の増加に対応し、従業員数も現在の約1万4400人から、最終的には2万人の体制※2を想定している。

※1:500ルーメン以上のプロジェクター数量シェアにおいて(2001~2016年 Futuresource Consulting Limited調べ)

※2:現時点での見通しであり、今後の動向によって変動する。

 これにより、エプソングループ全体の中長期的な観点での生産体制が整備されることとなる。

【増設工場概要】

投資金額 約1億4300万USドル(2015年度から2017年度まで)
生産品目 IJプリンター
稼働時期 2017年7月
建築面積 約5万3000m²
延床面積 約10万8000m²
建築構造 鉄骨2階建て

■EPPI会社概要

社名 Epson Precision (Philippines) Inc.(略称:EPPI)
住所 Lima Technology Center, Lipa City, Batangas, 4217, Philippines
社長 羽片 忠明(セイコーエプソン常務執行役員)
設立 1994年12月27日
従業員数 約1万4400人(2017年5月末時点)
面積 土地 約23万m² 建物 約19万3000 m²(新工場含む)
生産品目 IJプリンター、プロジェクター、スマートグラス
備考 セイコーエプソン株式会社100%出資

 


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