(一社)日本食品包装協会は7月26日(水)、平成29年7月度研究例会を東京都北区の北とぴあ7階第1研修室で開催する。参加費は会員6,000円、一般10,000円。申し込み締切は平成29年7月18日(火)。問い合わせはTEL.03-3669-0526まで。
【プログラム】
13:25~13:55 製品紹介Ⅰ:精肉向け真空スキンパック
講師:三井・デュポン ポリケミカル(株) マーケティング部 主任 服部秀隆氏
要旨:フードロスと労働力不足が社会的課題として謳われている中、食肉を主とした生鮮食品にて鮮度保持パッケージの重要性が近年増してきている。ヨーロッパで急速に普及している真空スキンパック包装は、これら課題を解決する手段として日本においても徐々に認知度・採用が広がっている。
14:00~14:30 製品紹介Ⅱ:遮光性包材の開発
講師:(株)J-オイルミルズ資材部 山下紗貴子氏
要旨:健康面に着目した新製品を発売するに当たり、内容油の光への耐性が課題となった。そこで、乳白PETフィルムと着色瓶の組合せにより遮光技術を最大限に生かすことで、内容油を適切に保護し、製品としての価値を向上させることに成功した。本報でその概要について紹介する。
14:40~15:40 技術講演Ⅰ:容器包装の規制に関する状況
講師:ポリオレフィン等衛生協議会 専務理事 重倉光彦氏
要旨:厚生労働省「食品用器具及び容器包装の規制に関する検討会」が報告書をとりまとめた。その中で、実績が認められた業界団体による自主管理ルールについて、法規制の補完状況と今後の役割について私見を述べる。
15:45~16:45 技術講演Ⅱ:ケミカルリサイクルによるPETボトルの循環利用システム
講師:東洋製罐(株) テクニカル本部 基盤技術部 プラスチック素材技術グループ 主査 吉川雅之氏
要旨:環境配慮の観点から、PETボトルのボトル to ボトル循環リサイクルの需要が高まっている。リサイクル手法としては、メカニカルリサイクルが主流だが、ケミカルリサイクルでは、分子レベルまで分解・精製し再び重合することで、高品質の再生PET樹脂を得ることが出来る。本講演では、PETボトルやリサイクルに関する基礎技術から、新規ケミカルリサイクルPET樹脂を使用した高温充填用PETボトルの技術開発で、高度な『安心・安全』と『環境対応』を両立した応用技術までを分かりやすく解説する。