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【セラミック膜】仏TAMIアンデュストリー社、高機能セラミック膜を開発。日本のパートナーを募集

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2017 06 20 france.jpj

現在市場で採用されている様々な産業用の分離法のなかで、セラミック膜を利用する方法が近年拡大している。高い機械抵抗、耐久性、簡単な使用方法という特徴が高く評価されている。

 世界市場ではまだ10%を占める程度だが、セラミック膜は多くの用途において有機膜に劣らず、耐久性、耐薬品性に優れ、温度にも影響されず、機械抵抗が高い等の特性がある。セラミック膜を使用すれば、腐食性製品、蒸気殺菌、高温分離、循環ポンプの油圧障害などに簡単に対応できる。

 仏TAMIアンデュストリー社の研究開発部は、新タイプの無機膜の開発に注力し、独自の特性を備えた先進的なセラミック膜を開発した。この膜は、花弁のような非円環状の流路で形成され、非円環状の流路を利用することで、円環状の流路よりもろ過面積が大きくなり、ろ過性能が向上し、同時に乱流が促進されるため目詰まりが減少する。

【TAMIアンデュストリーが開発したセラミック膜の特徴】

- 独特の形状(特許取得の非円環状の流路)による高密度化で実現された高い浸透性

- 精密ろ過・限外ろ過・高度限外ろ過(特許取得の積層)に適した孔サイズを選択可能

- 圧力に対する高い機械抵抗(特許取得の基板材)

- 高い耐薬品性(pH0~14)

- 高温耐性(最高300℃)

- 目詰まりしにくい

- 信頼性と耐久性に優れた機能(平均寿命は競合する有機膜の3~4倍)

 TAMIアンデュストリーのセラミック膜の外形寸法は、市場で現在採用されているセラミック膜を利用するあらゆる設備や設置方法に適合可能で、単にセラミック膜と交換する(いわゆるレトロフィット)だけで、既存の産業設備の性能を簡単に向上できる。

 研究開発への多大な投資の結果、膜容積に対するろ過面積の比率が高く、高密度な孔径分布形状による均一なろ過性能が得られる膜を実現できた。さらに、社外への成長投資によって、TAMIアンデュストリーの多様なセラミック膜の設計を可能にする基板も製造できる。これらの投資の結果、性能が大幅に向上し、省エネルギー、運用および設備保全のコスト削減が可能となる。

 セラミック膜は、 産業用の管状膜(Inside CéRAM)、実験室での試験用のデッドエンドおよびクロスフローろ過に使用する平膜(Inside KéRAM)の2種類。

 現在、高性能の管状セラミック膜を産業向けに生産販売できるのは世界でTAMIアンデュストリーのみ。ろ過処理の理想的なパートナーです。製品の販売拡大をめざして、日本におけるパートナー企業を求めている。

【主な応用分野】

●製薬およびバイオテクノロジー:ブイヨン培地の精製(アミノ酸、抗生物質、酵素、ビタミンなどの生産、その他)

●食品:牛乳の殺菌、牛乳や乳清(WPI/WPC)の分留・標準化・濃縮、ワイン・果汁・サイダー・ジュースなどの精製

●環境:冶金業での廃液処理、油/水の分離(脱脂槽)、洗鉱・パルプ・繊維産業などでの廃液処理

 

■TAMIアンデュストリーは、TAMIについて■

TAMIアンデュストリー社は、液体中の分子や粒子を分離するための「セラミック膜」と呼ばれる産業用フィルターの開発と製造を行っている。TAMIは精密ろ過、限外ろ過、高度限外ろ過に対応する広範な孔サイズの製品を提供。本社はフランス南東部ニヨンで、セラミック膜の分野においてグローバルに事業を展開。海外収益が売上の85%を占める。国外の子会社は、ドイツ、カナダ、メキシコ、中国の4か所。


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