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【自動車】BASF、自動車のカラートレンド予測を発表

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R Fluid Grid BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、アジア太平洋地域を含む世界の自動車のカラートレンド予測を発表した。BASFの自動車のカラートレンド予測は、今後3~5年の間に自動車の色選択に影響を及ぼすことになるグローバルトレンドやEMEA(欧州・中東・アフリカ)、アジア太平洋、北米地域のデザインチームが、各地域の密接な連携のもと、広範な研究や分析を経て作成したもので、グローバルトレンドおよび各地域のトレンドを自動車産業のメーカーに提供する。

 2017年から2018年のBASFにおける自動車カラートレンドのテーマは「透明と不透明の間」(トランスルーシッド:Translucid)。人と世界の間には1枚のガラス、つまり画面があり、スマートフォンなどの画面を通じて双方向でつながっている。このガラスは、時には不透明なフィルターとなり、行き来する情報を無意識に、または意図的に曇らせる。この不透明で、危うい環境から生まれる不安から、人々は実体を求めるようになる。また、共存する豊かな未来の実現のために、今日の激変する社会において、柔軟な姿勢で透明と不透明の間をスマートに行き来しながら、よりよい方法や方向を見つけ出していくことが求められる。コーティングス事業本部のデザイナーたちは、デジタル社会における、このような概念を、65色の新たな自動車カラーで表現した。

デジタルシフト – 強い色調のブルーと新たな明るい色
 人々は、個人にまつわるデータ収集や監視から距離を置き、身体が持つ本来の美しさやアナログなモノなど触れられる実体のあるものを求めている。このトレンドが自動車のカラーにも影響を及ぼしている。暖かなベージュは人の肌を表し、ダークブルー、ライトブルーは人の身体のテクノロジーの融合を表現している。

増加するデジタルネットワーク
 時間や空間の制限なくデータが交わされることで、境界線が流動的になっている。ドライバーがさまざまな環境でコミュニケーションを取ることがますます増え、車は単なる乗り物から非常に複雑な製品へと進化するでしょう。それが奥行きのある輝きや、爽やかで鮮明な効果に反映されている。パステルカラーや色調の強いブルーは、新たなテクノロジーのイメージを表しており、デジタル世代のユニークさを強調している。
 総じて、デジタル社会でさらけ出された自分を恐れつつも、デジタルに魅了される気持ちが、ダークグレーとミディアムグレーの間を揺れ動く状態として表現されている。

EMEA(欧州・中東・アフリカ) – 未来への回帰
 欧州、中東、アフリカにおける注目の新色はデジタルから離れたカラーである。アラブの世界の高級志向の製品を表したようなエフェクトのあるゴールドと、暖かみのある煉瓦のようなカラーを極めてなめらかな効果をもたらすことで、古いものを新たにアップグレードすることを表現している。EMEA(欧州・中東・アフリカ)の人々は、世界的なライフスタイルやカスタマイズされた製品以外の部分に目を向けている。彼らは個性を表現するために、艶消しのクリアコーティングが施されたイエローグリーンなど、通常の標準的な自動車パレットにはない色を求めている。欧州の街並みが鮮やかに彩られることでしょう。

北米 – 自然への回帰
 BASFの北米トレンドでは、テクノロジーが侵入している日常生活から離れ、より自然な世界やコミュニティ、自らの身体と再び結び付きたいという願望に注目。この地域の鍵となるカラーは、神秘さを醸し出し、自己に立ち返ることを意味する、シルキーな質感の非常にダークなネイビーブルー「Undercurrent Blue」(アンダーカレント・ブルー)である。

アジア太平洋 – 自由意志
 ユニークなアジアスタイルの用途や製品が存在感を示すようになり、この地域のユニークな精神を表す象徴的なカラーの1つとして、パールホワイトがある。
 また、新しいアジアのスタイルは反抗的な精神にあふれている。これは、家族や社会の期待に応えるという大きなプレッシャーやストレスからの解放を求めるアジアの、特に中国の若い世代の反抗心に端を発している。ミレニアル世代はあえてステレオタイプに反対し、自信にあふれる冷静さで注目を集めている。「未来は自分の手の中に」をモットーに、少数派たちは自信を高め、さらに活動的になっている。きらめくガラスフレークを散りばめた、深みのある鮮やかな赤は、彼らの反抗的な精神をクールに表している。

ミレニアル世代:2000年以降に成人、あるいは社会人になる世代を指す言葉で、主に米国で1980~2000年頃に生まれた人々を指す


BASFのコーティングス事業本部について
 BASFのコーティングス事業本部は、革新的な自動車用塗料、自動車補修用塗料、装飾用塗料、およびそれらの応用に必要なプロセスの開発、生産、販売を行っている。BASFは、ヨーロッパ、北米、南米、アジア太平洋に拠点を持つ。広範なネットワークを通じて、世界中のお客様と緊密に連携している。2016年におけるBASFコーティングス事業部の世界の売上高は32億ユーロであった。
 2016年、BASFはメタル、プラスチック、ガラス基板など幅広い産業での表面処理のリーディンググローバルサプライヤーであるシェメタルを買収した。ポートフォリオの拡大によって、BASFはより一層力強い塗料のソリューションプロバイダーとして、Solutions beyond your imagination(想像をはるかに超えたソリューション)を提供していく。


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