キリンホールディングス(株)は、4月1日(土)から、CO2を排出しない水力電源を販売する「アクアプレミアム」のグリーン電力メニュー「アクアプレミアム」を食品・飲料業界で初めて採用する(※1)。キリンビール取手工場およびキリンビバレッジ湘南工場で導入を実施する。食品・飲料業界のみならず工場としても初めての採用事例であり、年間約1万5000トン規模(杉の木約107万本相当(※2))のCO2排出量を削減できる。
さらに、同グループでは、資源エネルギー庁および環境省が活用を推進する「グリーン熱証書」と「グリーン電力証書」の活用を拡大する。両証書は、再生可能エネルギーによって生み出された熱や電力の「環境付加価値」を、「グリーン熱証書」「グリーン電力証書」という形で取引することで、再生可能エネルギーを利用したとみなされ、地球温暖化対策に寄与することができる。
キリンビール神戸工場の化石燃料由来の熱消費量に相当する「グリーン熱証書」、およびシャトー・メルシャンの全電力使用量に相当する「グリーン電力証書」で対応する予定で、これにより約8000トン規模のCO2排出量を削減することにつながる。
これらは、今年3月に「Science Based Targets(SBT)イニシアチブ」の承認を受けた、同社の温室効果ガス(GHG(※3))中期削減目標達成に向けたもの。削減を見込む計約2万3000トンのCO2は約6600世帯の年間排出量に相当する(※4)。同社はこうした取り組みにより、キリングループの長期環境ビジョン(※5)達成に向けた取り組みを進めて行く。
※1「アクアプレミアム」において同社が支払う電気料金の一部は、水源涵養林の育成など水力資源の維持・拡大などに活用される。
※2 年間14kg/本のCO2吸収(出典:環境省/林野庁 地球温暖化対策のための緑の吸収源対策)
※3 greenhouse gasの略
※4 平成28年環境省「家庭からの二酸化炭素排出量の推計に係る実態調査 全国試験調査」より
※5「水資源」「生物資源」「容器包装」「地球温暖化」の4つの柱を重要なテーマとして掲げ、資源循環100%社会の実現を目指している。