ザ・ダウ・ケミカル・カンパニーは、グローバルにおけるエチレンアクリル酸(EAA)コポリマーおよびアイオノマー事業を、SKイノベーション(SK Innovation)の子会社であるSK総合化学(SK Global Chemical Co., LTD.)に売却することで合意したことを発表した。この売却は、ダウとデュポンの合併に関する承認を関連当局より得るために必要な取引の一環。EAA事業の売却は、ダウとデュポンの合併取引完了、その他各国の労働法、企業法の審査を前提として実行される。
ダウは、EAAコポリマーの代表的な製造メーカーであり、ダウのパッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチック事業部において「PRIMACORTM(プリマコールTM)」コポリマーの商標で販売している。売却対象には、米国テキサス州フリーポートおよびスペインのタラゴナにおける生産拠点、知的財産権および商標が含まれる。
「今回の売却の発表は、競争法上の議論を進める上で大きな前進となります。われわれは、合併に向けた承認を得るべく、すべての競争法や関連当局からの疑問点に答え、引き続き建設的に取り組んでいきます」とダウのアンドリュー・リバリス会長兼CEOは述べている。
買収合意に基づき、SK総合化学は顧客やサプライヤーとの契約内容を順守する。両社は、すべての関係者にとって事業の移行が円滑に進むべく取り組んでいく。
現時点の状況において、ダウとデュポンの合併はすべての関連当局による承認後、2017年上半期に完了することが見込まれる。合併完了から約18カ月後、ダウとデュポンが計画している事業分割を実施する予定。
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【エチレンアクリル酸コポリマー】ダウ、SK Global Chemicalに事業売却
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