ユニチカトレーディング(株)は4月30日、医療現場での不足が深刻化しているアイソレーションガウンを緊急生産するため、防護服専門メーカーのエイブル山内(株)と連携し、国内および海外の縫製工場との生産体制を確立した。4月から生産をスタートし、9月末までに約400万着を関係省庁に供給する計画。ユニチカグループでは、国内工場において「エルベス」や「コットエース」などの差別化された不織布を製造しているが、エイブル山内との共同開発の結果、優れた感染防止素材を安定供給することが可能となった。
また、5月13日には、今回の緊急供給には、繊維製品を扱う各社(下記参照)の協力が寄与していることも発表。ここ数十年にわたる繊維製品の輸入急増など、厳しい経営環境の中でも、ジャパンクオリティにこだわり国内の生産基盤を維持しつつ、技術の向上に取り組んできたことが、アイソレーションガウンの緊急生産体制構築を可能にした。
※アイソレーションガウン=ディスポーザブルタイプの簡易予防衣。メディカルガウンなどの手術衣とは異なり、病院内の様々な場面で使用されるガウン。
協力会社5社(五十音順)
・新陽株式会社
・ミドリ安全株式会社
・株式会社武蔵富装
・メーカーズシャツ鎌倉株式会社(委託先:山喜株式会社他6工場)
・ユニチカメイト株式会社(大平シャツ株式会社等)
他 総計21国内工場