花王(株)は、2020年4月より、米国の子会社である花王USAを通じて、「Kirei Lifestyle(キレイライフスタイル)」を体現するブランド「MyKirei by KAO(マイキレイバイカオウ)」の販売を開始する(3品目6品種)。花王は、消費者が求める持続可能な暮らしを「Kirei Lifestyle」 とし、それを実現するためのESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」を2019年4月に公表している。花王の本質研究から生まれた技術を最大活用し、花王ならではの環境や社会に配慮した商品群を提案していく。今後は、日本、ヨーロッパ、その他アジアなどで順次展開を拡大する予定だ。
左からナリッシングシャンプー、ナリッシングコンディショナー、ナリッシングハンドウォッシュ
昨今、気候変動、高齢化社会、資源枯渇、海洋プラスチックごみ等といった社会的課題が、市場そのものに大きなインパクトを与え、消費者ニーズにも変化をもたらしている。そうした変化の中、花王では、消費者が求める持続可能な暮らしを「Kirei Lifestyle」とし、それを実現するためのESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」をまとめた。これまで進めてきた “よきモノづくり”を、商品設計の最初の段階からESG視点の“よきモノづくり”へと高め、花王らしいアプローチで、世界の人々の喜びと満足のある豊かな生活文化を実現するとともに、社会のサステナビリティへの貢献に取り組んでいる。
今回発売する「MyKirei by KAO」は「Kirei Lifestyle」を体現するブランドとして、まず米国でビジネスをスタート。花王の本質研究から生まれた技術により、環境負荷が少なく、誰にでも使いやすいユニークな商品を提案していく。
今回発売する3品(シャンプー、コンディショナー、ハンドウォッシュ)には、花王が開発したフィルム容器「Air in Film Bottle(エアインフィルムボトル)」を初めて採用。フィルムは「ラクラクecoパック」*1 などつめかえ用容器に使われるやわらかい素材だが、容器の外側に空気を入れて膨らませることで、自立する容器として使用することができ、プラスチックの使用量をポンプ型ボトルに比べ約50%少なくすることができる。さらにつけかえ用をラインアップし、ポンプの繰り返し利用を促進する。また従来ボトルに比べて液残りが少なく最後まで使うことができる、環境にやさしい容器である。
今後は、消費者の「Kirei Lifestyle」に貢献できる、さらに幅広い商品群の提案を計画している。
ブランドコンセプト
Live Kirei Lifestyle “Every facet of daily life is filled with caring”
「隅々までおもいやりに満ちた毎日の“きれいな”暮らし」
花王は、サステナブルな包装容器や、製品特長に合わせた成分の開発といった、環境や社会に配慮した研究を通じて、消費者に「きれい」を提案してきた。日本語の「きれい」という言葉は、「美しさ」や「清潔」という意味だけでなく、こころの状態や生きる姿勢もあらわしており、それは自分自身に加えて、社会の「きれい」にもつながっていくと花王は考えている。
今回発売する「MyKirei by KAO」は、「Kirei Lifestyle」を象徴するブランドとして、自分だけでなく、まわりへのおもいやり(Caring)を通じて、生活をもっと美しくすることをコンセプトに、環境や社会と調和して美しい、シンプルな生活を提案していく。
<MyKirei by KAOの3つのCaring>
1.「人へのCaring」
だれにでも使いやすいひと工夫のある商品の提案 <最後まで使えるAir in Film Bottle>
2.「社会へのCaring」
身も心も、まわりもきれいに、清浄習慣の啓発 <手洗い教室等>
3.「地球へのCaring」
省プラスチック、節水、節電など <Air in Film Bottleによるプラスチックの削減>
商品は、Nourishing Shampoo (ナリッシングシャンプー)、Nourishing Shampoo (ナリッシングシャンプー)、Nourishing Hand Wash (ナリッシングハンドウォッシュ)の3つで、いずれも本体300ml、つけかえ用300ml。取り扱いチャネルはAmazon(米国)で、2020年4月22日に発売を開始する予定。
また、「MyKirei by KAO」では、テラサイクル*2と共同で、使用後の容器(ポンプ含む)を米国全土で回収・リサイクルできるしくみを作っており、プラスチックごみの産業用途への利用促進を図る。
* 1 ラクラクecoパック:より液残りが少なく、よりつめかえやすい、花王が独自に提案し普及に努めてきたつめかえ用フィルム容器
* 2 テラサイクル:革新的なアイディアで、今までリサイクル不可能と思われてきたもののリサイクルを実現し、多くの無料回収モデルを提供している、米国に本社を置くグローバル企業