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【ヘルスケア】AuB/京セラ/京都サンガF.C.、腸内フローラに関する共同研究を開始。アスリートのパフォーマンス向上や健康寿命の延伸を目指す

 AuB(オーブ)(株)、京セラ(株)、(株)京都パープルサンガ(以下、京都サンガF.C.)の3社は、AuBが保有する腸内環境(腸内フローラ)の解析データを用い、人の健康維持やアスリートのパフォーマンス向上を目的とした共同研究契約を締結した。
 腸内フローラとは、人間の主に大腸に生息する細菌で、その数は1,000種類、100兆~500兆個以上とも言われ、消化できない食べ物(主に食物繊維など)を身体に良い栄養物質に作り変えたり、腸内の免疫細胞を活性化させたり、病原菌などから身体を守るなど、健康のための重要な役割を果たしている。
 AuBは、サッカー元日本代表の鈴木啓太氏が社長を務めるスタートアップ企業。会社設立の2015年から4年間にわたってトップアスリート500人・1,000検体以上の便(腸内環境)を解析。腸内フローラと太りやすさや筋肉のつきやすさ、免疫力、コンディションなどとの関係を解明している。
 このたびの共同研究で3社は、AuBが蓄積したトップアスリートの検体から導き出した腸内フローラの状態との解明データを活用し、京都サンガF.C.U-18に所属する選手29人のパフォーマンス向上に繋げるとともに、匂いで腸内フローラの種別や活性度を計測するデバイスの開発や企業の健康経営の促進、また一般の人の健康寿命の延伸に貢献するビジネスモデルの検討を進めていく。
 共同研究における各社の役割は次の通り。
プロジェクト1
 トップアスリートの研究結果を一般消費者の健康管理へ拡張できるかについて、その可能性の検証による「健康経営」の指標づくり
<AuB>
 京セラが提案するビジネスモデルについて、対応可否を検討、修正案などの提示
 実証実験において腸内フローラの検査結果を提供
<京セラ>
 腸内フローラの検査結果を利用したビジネスモデルの検討
 実証実験の設計、実施

プロジェクト2
 京都サンガF.C. U-18のサッカー選手のパフォーマンス向上への寄与
<AuB>
 京都サンガF.C.の研究対象選手に対して、便検体の解析による腸内環境の把握、食生活や選手の課題意識、目指す理想像などをインタビューし、その結果によってそれぞれの選手に合わせた食事のアドバイスや、食品の提供などを個別に実施
<京都サンガF.C.>
 U-18研究対象選手29人のバイタルデータ、食事データ、便検体の提供

プロジェクト3
 トイレで便の匂いを計測し、腸内フローラの傾向を判別できるデバイスおよびシステムの開発
<AuB>
 新たにアスリートの腸内フローラを検査し、その結果などを京セラへ提供する
<京セラ>
 トイレで便の匂いを感知するデバイスの開発
 AuBの検査結果と便の匂い(ガス組成)を結びつけてデータベースを構築する
 AI技術により腸内フローラの傾向を予測するシステムの構築
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