(株)日立化成は、日立化成および日立化成の子会社である日立エーアイシー(株)(以下、HAIC)のコンデンサ事業(小型フィルムコンデンサ事業を除く)および蒸着フィルム事業(以下、対象事業)を、南通江海电容器股份有限公司(以下、Jianghai)に譲渡する。
日立化成およびHAICは、2020年4月1日付で対象事業をHAICが新たに設立する承継準備会社にそれぞれ会社分割により承継させ、1月28日付で新会社の株式の全てをJianghaiに譲渡する予定。
コンデンサは、電子回路において充放電を行う電子部品であり、家電製品から産業機器まで、幅広い製品に使用されている。日立化成が製造・販売するコンデンサは、高電圧、大容量、高耐久性に優れ、産業機器用途を中心にお客さまから高い評価を得ている。その一方で、こうした産業機器用途向けコンデンサについてのコモディティ化進展や中国企業をはじめとする競合の増加など、収益の確保が難しい状況になっている。
日立化成は、対象事業の強化と持続的成長の観点から、アルミ化成箔およびアルミ電解コンデンサを中国において主に製造するHAICのグループ会社に共同で出資しているJianghaiに対象事業を譲渡することに決定した。Jianghaiはコンデンサの専業メーカーで、近年、事業拡大を積極的に進めており、Jianghaiの下で対象事業を運営することが事業価値を高め、またJianghaiの幅広い販売網によりさらなる事業拡大が期待される。
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【事業譲渡】日立化成、コンデンサ事業と蒸着フィルム事業を中国Jianghaiに譲渡
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