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【循環型経済】ダウとアバンガード・イノベーティブ、リサイクルプラスチック供給契約を締結

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 ヒューストンを拠点とし、廃棄物最適化を専門とするアバンガード・イノベーティブ(AI:Avangard Innovative LP)は、ポストコンシューマーレジン(PCR)プラスチックフィルム製のペレットをダウへ供給する独占契約を締結した。これによりダウは、プラスチックのサーキュラーエコノミー(循環型経済)を推進するとともに環境廃棄物を最小限に抑えるという目標に従い、リサイクル製品の取り扱いを拡大する。
 両社は、ライナー、シュリンクフィルム、保護包装などの分野において、持続可能性を求める北米の顧客へ、ダウにとって北米初となるPCRベースのリサイクル製品を2020年後半より提供開始予定。AI社のPCR を使用した直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と低密度ポリエチレン(LDPE)製品より生産を開始予定。
 ダウの中南米および北米担当リサイクル・コマーシャル・ディレクターであるビクター・ザッパータ氏は次のように述べている。
 「ダウは、顧客がリサイクルプラスチック製の製品を消費者へ提供するために必要なサポートをお客様に提供しています。例えば、ごみ箱に使われるライナーや、商品を束ねて出荷するために使用されるシュリンクラップフィルムなどです。今回の協業により、アバンガード・イノベーティブ社の廃棄物回収、および分別技術と、ダウの材料科学の専門知識、知見および製造規模が組み合わされ、PCRベースのLLDPEおよびLDPEを製造し、北米全体の顧客へ安定供給できるようになります」

ダウ、プラスチックのサーキュラーエコノミーの実現させるソリューションを推進
 サーキュラーエコノミーを実現するためのソリューションの提供は、ダウのサステナビリティ戦略の重要な要素の1つ。AI社とダウは、使用済プラスチックの価値を保つための取り組みを共に推進する。
 ダウのパッケージング・アンド・スペシャルティ・プラスチック事業北米コマーシャル バイスプレジデントであるネスター・デ・マトス氏は次のように述べている。
 「プラスチックが廃棄物として環境に放出されるのは許されないことです。だからこそ、ダウはアバンガード・イノベーティブ社と協力して使用済プラスチックの価値を維持する新たなソリューションを推進しようとしています。この取り組みは、ダウのサステナビリティ目標を達成するだけでなく、顧客におけるそうした目標の達成を支援し、プラスチックのサーキュラーエコノミーへの移行を支援できると考えています」

アバンガード・イノベーティブ社の事業成長を土台とするダウの合意
 ダウへPCRベースのリサイクル材料を供給し、バージン樹脂と組み合わせて新しいLLDPEおよびLDPE製品を生産するという独占契約は、AI社が、2021年ヒューストンに第二工場を建設、さらにネバダ州とメキシコに新工場を建設してフィルムの回収と分別する能力を拡張すると発表した後に締結された。
 AI社のCEOであるリック・ペレッツ氏は次のように述べている。
 「ダウとの協業と生産能力の拡張計画により、当社は非常に期待が膨らむ時期です。当社は35年以上にわたり、フィルムの回収と分別の経験を築いてきました。それによりダウが循環可能な製品を開発するためのPCRベースのリサイクル材料を提供できる独自の立場にあります」
 AI社は、ヒューストンマイノリティサプライヤー育成評議会(HMSDC)およびテキサス州により、マイノリティ経営企業(MBE)として認定されている。

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