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【炭素繊維複合材】C3プロジェクト、ドイツ未来賞受賞

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 帝人グループで炭素繊維・複合材料事業を欧州で展開しているトーホウ・テナックス・ヨーロッパ社(ドイツ・ブッパタール市)が素材を提供しているC3(「carbon concrete composite」の略、コンクリートを炭素繊維で補強した構造材)プロジェクトが、このたび「ドイツ未来賞2016」を受賞した。
 ドイツ未来賞は、優れた革新的技術に対し、毎年ドイツ連邦共和国大統領が授与しているもので、実用化に向けた新技術を表彰するものとしてはドイツで最も権威のある賞。C3プロジェクトはドレスデン工科大学の指揮のもと、150以上の企業や研究機関が将来のC3の普及を目指して共同研究を進めているもので、このたびの受賞では、同大学のマンフレッド・クルバッハ教授、チョークリ・シェリフ教授、ピーター・オファーマン教授の3名がヨアヒム・ガウク大統領より表彰を受けた。
 C3は、コンクリートと炭素繊維を複合化することで従来以上の耐久性を付与し、長寿命化できることに加え、定期的なメンテナンスが不要という特徴を有することから、従来の鉄筋コンクリートの代替材料として研究開発が進んでいる。さらに、受賞者の一人であるマンフレッド・クルバッハ教授によると、C3を使用することで、コンクリート資材の使用量を最大で80%抑えることができると想定されており、より環境に優しく、スリムな建造物の建築が可能になると考えられている。
 東邦テナックス(株)は、トーホウ・テナックス・ヨーロッパ社を通じて、今後もC3プロジェクトへの技術協力を継続していく。


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