(株)日本HPは、海上保安庁が、日々変化する海洋における船舶の安全を守るための海図製作用として、世界最速の大判カラー・モノクロプリンター「HP PageWide XL 8000 Printer」を採用したことを発表した。
海上保安庁は1948年の発足以来、領海警備、海難救助、環境保全、災害対応、海洋調査などの任務により、日本の領土面積の約12倍(約447万平方キロメートル)と広大な海域における船舶の安全を守っている。海上保安庁の組織の1つである海洋情報部では、海洋の調査や観測を行い船舶の航行に必須である海図を製作し、航海の安全の確保を担っている。
海洋情報部では、約2,000種類の海図を発行しており、毎年約70種類の改訂版の作成や、港の施設や水深の変化情報をもとに毎週発行される補正図なども含めた大量の海図を、正確に短時間で、かつ、高い品質とコスト効率で提供することが求められている。
このたび採用となった「HP PageWide XL 8000 Printer」は、カラーおよびモノクロともに1分間でA1サイズを最大30枚、A0サイズでも最大18枚のスピードで印刷することができる。また、通常のインクジェットプリンターと異なり、プリント可能幅サイズのラインヘッドが搭載されているため、ページ幅を一気にプリントでき、均一な品質の大判プリントを実現する。加えて、印刷のワークフローを効率化する「HP SmartStreamソフトウェア」や最大500枚まで積載可能な大容量スタッカーもあわせて導入することで、オペレーターの負担軽減と作業の効率化を図ることが可能となる。
海上保安庁では、将来、厚紙などの特殊メディアを使った海図の印刷なども検討しており、「HP PageWide XL 8000 Printer」のさらなる活用に期待を寄せている。これからもHPのプリンティングソリューションは、海の安全を守る海上保安庁の正確で精密な海図製作を支える。
<海上保安庁からのエンドースメント>
海上保安庁 主任海図地名情報官 藤井智雄氏
「HP PageWide XL 8000 Printer」導入の決め手は、短時間で大量印刷が可能なプリンター本体の性能に加え独自のソフトウェアや大容量スタッカーなど、印刷の前工程から後加工までのワークフローを一元的に管理、効率化でき、高い生産性を可能にするHPのソリューションにありました。作業の効率化を大幅に向上することで、海上保安庁は日本周辺の海上における安全確保に集中することができます。
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【大判カラー・モノクロプリンター】HPのPageWide XL 8000 Printer、海上保安庁が海図製作に採用
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