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【フィルム状導電素材】東洋紡とユニオンツール、東洋紡の「COCOMI®」を使用した居眠り運転検知システムを共同開発

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2017 01 11 toyobo1東洋紡(株)(本社:大阪府大阪市、社長:楢原誠慈)とユニオンツール(株)(本社:東京都品川区、社長:大平 博)は、東洋紡のフィルム状導電素材「COCOMI®」を使った居眠り運転検知システムを共同で開発した。2017年中の販売に向け、現在、実証実験を行っている。

 2011年より、東洋紡とユニオンツールは共同で眠気を検知するアルゴリズムを開発。このアルゴリズムでは、心拍周期が特定のパターンを示した時に眠気が生じていると判断する。ユニオンツールはこのアルゴリズムを用いて、居眠り運転検知システム「安全運行補助ツール 眠気通知器 DSD」を2015年より販売してきた。

 この居眠り運転検知システムは、心拍周期を検出するために、ベルトで締めるタイプ(ベルト型)やジェルで体に貼り付けるタイプ(ジェル型)の電極を使っていた。しかし、ベルト型には締め付け感があり、ジェル型ではベタつき感があるなど、装着感に課題があった。
 ※心拍周期:心臓が収縮するときに生じる電気信号(R波)の間隔

 今回開発したシステムは、心拍周期の検出に東洋紡のフィルム状導電素材「COCOMI®」を使用した肌着を用いている。「COCOMI®」は薄く伸縮性があり、自然な着心地のウエアラブルデバイスを実現できるため、従来システムと比較して、装着時の着心地を改善した。また、眠気検出の精度は従来と変わらない。現在、販売に向けて中日臨海バス(株)で実証実験を行っている。

 なお、同システムは、1月18日〜20日まで東京ビッグサイトで開催される「第3回ウェアラブルEXPO」示を行われる。(東洋紡ブース(W22-14)、ユニオンツールブース(W21-54))。 

〇 フィルム状導電素材「COCOMI®」について

2017 01 11 toyobo2 「COCOMI®」は、ウエアラブルデバイス用の電極・配線材向けのフィルム状導電素材。薄く伸縮性があり体の動きに追随でき、電極と配線を継ぎ目なく一体化できる。これらの特長から、自然な着心地のウエアラブルデバイスを実現する。また、「COCOMI®」を使用した配線は電気抵抗値が低く、より精度の高い生体情報の収集が可能になる。「COCOMI®」は、競走馬専用心拍・速度・加速度測定システムの心拍数測定用腹帯カバーに採用されている。

〇 「安全運行補助ツール 眠気通知器 DSD」について

 バス・トラック・タクシーなどの事業者向けに開発した安全運行管理の補助機器。運転中の眠気を検知してアラームで通知する。また、装着者の心拍数や眠気を検知した時間、重力方向加速度、体動を本体に記録できるため、運転状態の管理ツールとして長期間の健康管理に活用できる。国土交通省の平成28年度「運行中における運転者の疲労状態を測定する機器」の補助金対象機器である。


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