<2019年10月8日、ドイツ・ダルムシュタット発>Merck (メルク) は、エフェクト顔料のグローバルの生産能力を大幅に拡大し、製造プロセスの最適化を開始した。メルクの世界最大の顔料生産施設があるゲルンスハイム工場(ドイツ・ダルムシュタット)では約750人の従業員が顔料ビジネスに従事している。今回の投資により、あらゆる種類のユニークなエフェクト顔料の特殊基板である、二酸化ケイ素フレークの生産能力を大幅に拡大する。2019年9月末、ゲルンスハイムにて新しい生産施設の上棟式が行われた。新生産施設に投じられた2800万ユーロの投資は、メルクの顔料事業 の拡大を目的とする取り組みの一環。
「この投資は、私たちがお客様のニーズによりよくお応えし、プレミアム品質のエフェクト顔料を供給する世界有数のメーカーとしての役割強化を目的としています」とメルクのサーフェスソリューションズCEOのドロテア・ヴェンツェル氏は述べている。「2019年はメルクの顔料事業60周年に当たります。この特殊市場におけるこれまでの当社の歩みを振り返るとともに、この歴史に今またすばらしい新たな一章を付け加えることを、非常に楽しみにしています」。
メルクが展開する自動車塗装や化粧品のためのシリカベースのColorstream®やXirona®の製品構成は非常に好評で、近年のマーケットトレンドに完全に沿ったものである。これらの顔料は、見る角度によってユニークなカラーシフトを提供し、コーティングや化粧品メーカーの美しいフォーミュレーション開発を可能にする。建設中の新施設の完成により、シリカ基板の生産を大幅に増やし、これら需要の高いエフェクト顔料の供給能力を持続可能なレベルで拡大する。新しい生産ラインは2021年の後半に操業を始める予定。
サーフェスソリューションズ・ビジネスユニットはメルクのパフォーマンスマテリアルズ部門に属する。パフォーマンスマテリアルズは、メルクの特殊化学製品事業から成り、ディスプレイ、コンピュータチップおよびあらゆる製品を塗装・保護するサーフェス用途のためのソリューションを提供している。パフォーマンスマテリアルズ部門は、電子産業に戦略的重点を置き自動車や化粧品産業の魅力的な成長市場に貢献している。
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【顔料】メルクパフォーマンスマテリアルズ、シリカフレーク生産能力を拡張
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