創包工学研究会では、来る12月20日(金)、午前9時半~午後4時45分まで、フォーラムミカサ エコ 7Fホール(東京都千代田区内神田1-18-12 内神田東誠ビル)において、第77回講演会「医薬品包装分野における注目技術・材料及び品質」を開催する。参加費は27,500円/人(消費税込)。
講演プログラムは次の通り。
講演プログラムは次の通り。
09:30~10:30
演題:医薬品のサプライチェーンをRFIDで変える仕組みづくり
講師:堀田泰治 氏(大成化工(株))
要旨:医薬品を取り巻くサプライチェーンでは、在庫管理や処方確認など、人手不足の中でも正確な業務が求められ、業務の省力化が課題となっている。また、偽造防止のため、サプライチェーン全体のトレーサビリティが求められるのと同時に、来るべき少子高齢化の進行と医療サービス人材の不足に備えた「遠隔診療」や「オンライン服薬指導」の普及のため、今後は医薬品も使用者のもとへ直接、正しく運ばれる仕組みや、薬剤師が使用者の服薬状況を正確に管理できる仕組みが求められている。これらの課題に対して、カプセル、ボトル、薬液バッグといった医薬品の資材製造から製薬工場、物流、病院や調剤薬局、使用者にわたる医薬品サプライチェーン全体においてRFIDを活用したソリューション「Tag 4 Link™」について講演する。
演題:医薬品のサプライチェーンをRFIDで変える仕組みづくり
講師:堀田泰治 氏(大成化工(株))
要旨:医薬品を取り巻くサプライチェーンでは、在庫管理や処方確認など、人手不足の中でも正確な業務が求められ、業務の省力化が課題となっている。また、偽造防止のため、サプライチェーン全体のトレーサビリティが求められるのと同時に、来るべき少子高齢化の進行と医療サービス人材の不足に備えた「遠隔診療」や「オンライン服薬指導」の普及のため、今後は医薬品も使用者のもとへ直接、正しく運ばれる仕組みや、薬剤師が使用者の服薬状況を正確に管理できる仕組みが求められている。これらの課題に対して、カプセル、ボトル、薬液バッグといった医薬品の資材製造から製薬工場、物流、病院や調剤薬局、使用者にわたる医薬品サプライチェーン全体においてRFIDを活用したソリューション「Tag 4 Link™」について講演する。
10:30~11:30
演題:市場ニーズに貢献する機能性PTPアルミ箔
講師:久保田 清 氏(三光アルミ(株)顧問)
要旨:PTP製品は国内における全医薬品生産額の4~5割以上を占める極めて重要な包装形態である(企業の顔)。 従ってPTP製品機能の向上は、製品差別化のみでなくメーカープレゼンス向上に繋がる喫緊の課題である。今回、将来にわたり包装に求められる様々な機能について、アルミ箔によるソリューションを紹介する。具体的には、各技術(商材)の基本コンセプトとして、生産部門及び購入部門の負荷をゼロまたは極力削減し、かつ、医療従事者及び幅広い患者の安全・安心使用を配慮した内容、すなわち小児誤飲事故防止・偽薬防止・CSR確立支援他について述べる。
演題:市場ニーズに貢献する機能性PTPアルミ箔
講師:久保田 清 氏(三光アルミ(株)顧問)
要旨:PTP製品は国内における全医薬品生産額の4~5割以上を占める極めて重要な包装形態である(企業の顔)。 従ってPTP製品機能の向上は、製品差別化のみでなくメーカープレゼンス向上に繋がる喫緊の課題である。今回、将来にわたり包装に求められる様々な機能について、アルミ箔によるソリューションを紹介する。具体的には、各技術(商材)の基本コンセプトとして、生産部門及び購入部門の負荷をゼロまたは極力削減し、かつ、医療従事者及び幅広い患者の安全・安心使用を配慮した内容、すなわち小児誤飲事故防止・偽薬防止・CSR確立支援他について述べる。
12:30~13:30
演題:柔らかいPTP「やわらかプスパ」に関するZACROSの取り組み
講師:岡本 大 氏(藤森工業(株)研究所 樹脂加工技術グループ)
要旨:近年日本では少子高齢化社会の到来により、医薬品包装における誤飲の問題や偽薬・偽造問題、残薬問題など、これまでとは社会環境が変化してきている。そのなかで、ZACROSは、医薬品包装のうちPTPについて、万が一誤飲したとしても、消化管を損傷するリスクを低下させる可能性のあるPTP「やわらかプスパ」を開発している。このPTPは軟らかく、PTPを開封する動作において、中身の取り出しにくさを解消し、ユーザビリティの向上に貢献できると考える。本講演では「やわらかプスパ」を中心に、医薬品包装におけるZACROSの取り組みについて紹介する。
演題:柔らかいPTP「やわらかプスパ」に関するZACROSの取り組み
講師:岡本 大 氏(藤森工業(株)研究所 樹脂加工技術グループ)
要旨:近年日本では少子高齢化社会の到来により、医薬品包装における誤飲の問題や偽薬・偽造問題、残薬問題など、これまでとは社会環境が変化してきている。そのなかで、ZACROSは、医薬品包装のうちPTPについて、万が一誤飲したとしても、消化管を損傷するリスクを低下させる可能性のあるPTP「やわらかプスパ」を開発している。このPTPは軟らかく、PTPを開封する動作において、中身の取り出しにくさを解消し、ユーザビリティの向上に貢献できると考える。本講演では「やわらかプスパ」を中心に、医薬品包装におけるZACROSの取り組みについて紹介する。
13:30~14:30
演題:PTPアルミ箔の品質・規格
講師:菅野圭一 氏(東洋アルミニウム(株)製造部 生産技術課)、加籐久弥 氏((株)UACJ製箔 技術本部加工箔イノベーションPJ)
要旨:PTP(Press Through Package)は錠剤やカプセルの流通において最も優れた包装材料の1つである。日本国内の医療機関、製薬企業の要望に応えるかたちで包装資材、機械メーカーは極限までのミニマイズと、高度な品質を実現してきた。翻って、海外製品と比較して過剰な品質やカスタマイズは、資材や包装機械の価格高騰と製薬企業の生産性の低下を招くだけでなく、世界的に注目されている環境問題に対して逆行しているともいえる。PTP機械・材料研究会では、上記のような状況を可能な限り改善し、より適切でグローバリゼーション時代に即した基準・規格を提案すべく検討を重ねている。本講演では、PTPアルミ箔の製造方法、品質・規格を解説し、関係者の意見を仰ぐものである。
演題:PTPアルミ箔の品質・規格
講師:菅野圭一 氏(東洋アルミニウム(株)製造部 生産技術課)、加籐久弥 氏((株)UACJ製箔 技術本部加工箔イノベーションPJ)
要旨:PTP(Press Through Package)は錠剤やカプセルの流通において最も優れた包装材料の1つである。日本国内の医療機関、製薬企業の要望に応えるかたちで包装資材、機械メーカーは極限までのミニマイズと、高度な品質を実現してきた。翻って、海外製品と比較して過剰な品質やカスタマイズは、資材や包装機械の価格高騰と製薬企業の生産性の低下を招くだけでなく、世界的に注目されている環境問題に対して逆行しているともいえる。PTP機械・材料研究会では、上記のような状況を可能な限り改善し、より適切でグローバリゼーション時代に即した基準・規格を提案すべく検討を重ねている。本講演では、PTPアルミ箔の製造方法、品質・規格を解説し、関係者の意見を仰ぐものである。
14:45~15:45
演題:持続可能な社会の実現のために~DNPの考える環境配慮の提案~
講師:柴田あゆみ 氏(大日本印刷(株)包装事業部マーケティング戦略本部事業開発部)
要旨:DNPは今、「P&I」(印刷と情報)の強みとパートナーの強みを掛け合わせて、社会課題を解決するとともに、新しい価値の創出に取り組んでいる。海洋プラスチック問題の解決や循環経済の実現、地球温暖化を抑制するソリューションの開発などにも取り組み、グループを挙げて環境配慮製品・サービスの提供に力を入れている。人々の暮らしに身近なパッケージについては、循環型社会の実現および環境負荷の低減につなげるため、環境配慮パッケージシリーズ「GREEN PACKAGING」を展開している。「GREEN PACKAGING」が顧客や社会に提供する価値そしてソリューションを、医薬業界の関係者にも紹介する予定である。
演題:持続可能な社会の実現のために~DNPの考える環境配慮の提案~
講師:柴田あゆみ 氏(大日本印刷(株)包装事業部マーケティング戦略本部事業開発部)
要旨:DNPは今、「P&I」(印刷と情報)の強みとパートナーの強みを掛け合わせて、社会課題を解決するとともに、新しい価値の創出に取り組んでいる。海洋プラスチック問題の解決や循環経済の実現、地球温暖化を抑制するソリューションの開発などにも取り組み、グループを挙げて環境配慮製品・サービスの提供に力を入れている。人々の暮らしに身近なパッケージについては、循環型社会の実現および環境負荷の低減につなげるため、環境配慮パッケージシリーズ「GREEN PACKAGING」を展開している。「GREEN PACKAGING」が顧客や社会に提供する価値そしてソリューションを、医薬業界の関係者にも紹介する予定である。
15:45~16:45
演題:SDGsと包装材料
講師:松本 博 氏(凸版印刷(株)パッケージソリューション事業部販促本部)
要旨:環境破壊への危機感の高まりから、2015年国連による持続可能な社会のための共通目標として、2030年までの達成を目指し、17の目標、169の具体的目標が設定された。その後、海洋プラスチック汚染の社会問題化も加わり、包装材料にも変化が求められている。変化の内容、それに基づく包装材料の方向性・注目材料や技術について講演する。
演題:SDGsと包装材料
講師:松本 博 氏(凸版印刷(株)パッケージソリューション事業部販促本部)
要旨:環境破壊への危機感の高まりから、2015年国連による持続可能な社会のための共通目標として、2030年までの達成を目指し、17の目標、169の具体的目標が設定された。その後、海洋プラスチック汚染の社会問題化も加わり、包装材料にも変化が求められている。変化の内容、それに基づく包装材料の方向性・注目材料や技術について講演する。
その他(予稿集での発表)
テーマ:医薬品包装の適正品質を考える
著 者:三浦秀雄 氏(創包工学研究会)
要 旨:我が国の医薬品包装の品質が海外に比較して著しく高いことは周知のとおりで、特に外観品質に対する要望が高いことが特徴的である。生産量の最も多いPTPを例にすると、異物・色調・ポケット形状・カール・印刷などに対して苛酷とも思えるような要求がなされ、結果的に材料価格高騰・廃棄材料増大・国際競争力低下などというような事態に立ち至っている。このような事態は海外から“日本品質”と揶揄されるほどである。厳しい薬価引き下げが行われている状況下では、過剰な品質を排して適正な品質・価格などを指向することが求められる。
本資料は本年10月31日に開催する『Japan Pack2019 専門セミナー』において発表予定の内容を一部変更したものである。
テーマ:医薬品包装の適正品質を考える
著 者:三浦秀雄 氏(創包工学研究会)
要 旨:我が国の医薬品包装の品質が海外に比較して著しく高いことは周知のとおりで、特に外観品質に対する要望が高いことが特徴的である。生産量の最も多いPTPを例にすると、異物・色調・ポケット形状・カール・印刷などに対して苛酷とも思えるような要求がなされ、結果的に材料価格高騰・廃棄材料増大・国際競争力低下などというような事態に立ち至っている。このような事態は海外から“日本品質”と揶揄されるほどである。厳しい薬価引き下げが行われている状況下では、過剰な品質を排して適正な品質・価格などを指向することが求められる。
本資料は本年10月31日に開催する『Japan Pack2019 専門セミナー』において発表予定の内容を一部変更したものである。