出光興産(株)は、中国における高性能潤滑油の需要増加に対応する供給能力強化を目的に、恵州出光潤滑油有限公司(住友大輔董事総経理、2018年9月設立、100%出資子会社)を通じ、中国で2カ所目となる恵州工場を新設する。新工場は年間12万kLの生産能力を有する最新鋭の工場で、2020年中の完工を目指す。新工場建設着工にあたり、5月24日に起工式を行った。世界最大の潤滑油市場である中国は、自動車産業をはじめとする各産業の発展により潤滑油需要が増加を続けており、今後も堅調な増加が見込まれる。
出光興産は2003年、天津に天津出光潤滑油有限公司(現・出光潤滑油(中国)有限公司)を設立し、2004年に同社にとって中国初となる潤滑油工場の操業を開始した。その後、中国国内における潤滑油販売体制構築を図るため上海、広州、長春、北京、重慶に分公司を設置。また、2018年10月には、現地のニーズにマッチした潤滑油商品の迅速な開発を目指し、開発センターを上海に開設した。今回、年間12万kLの生産能力を有する中国で2カ所目となる工場新設により、年々拡大する販売に対応し、安定供給を図る。
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【潤滑油】出光興産、年産12万kLの能力を有する中国2カ所目の工場建設
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