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【デジタル捺染】エプソン、富士見事業所にテキスタイル・ソリューションセンター「TSCアジア」開設

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 セイコーエプソン(株)(社長:碓井 稔、以下エプソン)は、デジタル捺染ビジネスの グローバル展開を加速することを目的に、デジタル捺染の前処理から印刷、後処理までの全工程の設備を備えたテキスタイル・ソリューションセンター『TSC アジア』を、富士見事業所(所在地:長野県諏訪 郡富士見町)に開設した。
 本施設は、2014年にイタリアのコモ地域に設立したテキスタイル・ソリューションセンターと同じく、 デジタル捺染の研究開発を行うとともに、国内を含むアジア地域の顧客に実際の設備を用いたサンプル ワーク等を行い、デジタル捺染への取り組みを支援する役割を担う。
 エプソンは、強みとするインクジェット技術を生かしてデジタル捺染にいち早く取り組み、現在グルー プ会社となっているイタリアの For.Tex S.r.l.(社長:Pietro Roncoroni、フォルテックス社)および Fratelli Robustelli S.r.l.(社長:Daniela Guerci、ロブステリ社)とともに、デジタル捺染技術の研究開 発やインクジェットデジタル捺染機「Monna Lisa(モナリザ)」シリーズの生産を行ってきた。
 そして、今後は日本とイタリアの2拠点からグローバルに製品・サービスを提供する体制を確立するべ く、生産・販売体制の強化を進めている。広丘事業所(所在地:長野県塩尻市)では、2018年に「Monna Lisa」の一部機種の生産を開始し、2019年度末には同製品を含む産業用大型印刷機の試作・量産工場と なるイノベーションセンターB 棟の竣工・稼動を予定。また、2019年度から各販売現地法人 を通じて同製品を販売する体制を整え、顧客への提案・サポートを充実させている。
 なお、TSC アジアは、アジア地域の活発な需要にお応えするため、イノベーションセンターB棟の竣 工に先駆けて開設したもの。
 同社 代表取締役 専務執行役員 プリンティングソリューションズ事業部長の久保田孝一氏は、TSC ア ジアの開設にあたり、次のように述べている。
「TSC アジアの開設によって、これまで以上に多くのお客様に向けて、デジタル捺染の導入・活用の サポートができることを嬉しく思います。エプソンのインクジェット技術によって、テキスタイル分野に おけるデジタル化の進展に貢献し、これからの捺染業界において、なくてはならない存在となることを目 指します」
 エプソンは長期ビジョン「Epson 25」において、デジタル捺染を含む商業・産業印刷を、注力する事業領域のひとつと位置付けている。これらの分野におけるデジタル印刷の世界を広げ、インクジェット によるイノベーションをさらに加速させていく。

TSC アジアの概要

名称:

TSC アジア

稼働時期:

2019年6月

延床面積:

約 1,000 m²

投資金額:

約3億円

 

富士見事業所の概要(2019 年 3 月 31 日時点)

所在地:

〒399‐0293 長野県諏訪郡富士見町富士見 281

事業内容:

半導体事業、センシング機器事業、研究開発、生産技術開発

土地面積:

247,143 m²

操業年:

1980 年

20190613epson 1

TSCアジア

20190613epson 2

富士見事業所

 


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