(株)東芝の二次電池「SCiBTM」が、三菱自動車工業(株)(以下、三菱自動車)「eKワゴン/eKクロス」に搭載されるバッテリーとして採用された。東芝は、カルソニックカンセイ(株)の回生蓄電池システムを通じて製品供給を行う。
新型eKワゴンには、減速時の運動エネルギーを高効率に充電し、発電によるエンジンの負担を軽減、燃料消費を抑制し低燃費を実現する充電制御、不要なアイドリングによる燃料消費をカットするためのアイドリングストップ機構が搭載されている。また、新型eKクロスには発進時および走行時のモータアシストを可能とするマイルドハイブリッド機構が搭載されている。
SCiBTMは負極にチタン酸リチウムを採用したことにより、急速充電性能、長寿命性能を有し、急峻なエネルギーの入出力が必要なアイドリングストップシステム/マイルドハイブリッドシステムのバッテリーに適している。これらの性能が評価され、採用に至った。
SCiBTMの需要は拡大しており、顧客ニーズに応えられるよう設備投資やアライアンス等により製造能力の拡充を進めている。国内では、現在の製造拠点である柏崎工場に加え、横浜事業所内に新たな製造工場の新設を計画、海外ではスズキ(株)、(株)デンソーとの合弁によるインド工場の設立を進めている。
東芝グループは、昨年11月に発表した会社変革計画「東芝Nextプラン」において、SCiBTM事業を新規成長事業として位置付けている。
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【二次電池】東芝の「SCiB」、三菱自動車の新型車両に採用
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