王子ホールディングス(株)と日光ケミカルズ(株)は、2015年8月から化粧品原料向けにセルロースナノファイバーの共同開発(*1)を進め、この度、「アウロ・ヴィスコCS」として製品化した。
「アウロ・ヴィスコCS」は、オランダのアムステルダムで開催された世界最大級の化粧品原料展「in-cosmetics global 2018」(会期:2018年4月17日~19日)において、"Innovation Zone Best Ingredient Awards"の"Functional Ingredients"部門で、シルバー賞を受賞した。化粧品業界の専門家から、これまでにない機能を持つ増粘・分散剤として高い評価を受け、世界中の需要家から製品化が待望されていた。
同製品は、同じ天然素材由来の増粘剤であるカルボキシメチルセルロースなどに比べて100倍以上の非常に高い粘度でありながら、大きなチキソ性(*2)を示し、べたつかず瑞々しい感触も合わせもっている。また、粒子分散安定性にも優れるなど、化粧品への幅広い応用が期待できる。また、原料の木質繊維が森林から供給される持続可能、再生可能な資源であることも特長となっている。
○製品名:アウロ・ヴィスコCS
○特性:高増粘・高分散性/高透明性/チキソ性(*2)/森林資源由来
○製造元:王子ホールディングス株式会社
○供給元:日光ケミカルズ株式会社
(*1)2015年8月31日:セルロースナノファイバーを用いた化粧品原料の共同開発について
https://www.ojiholdings.co.jp/r_d/news/?itemid=267&dispmid=1026
(*2)力を加えることにより粘度が下がり、静止すると粘度が上がる(元に戻る)性質
(*3)本製品の開発には、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業の成果を一部活用しています。
(*4)我々は、独自の技術で天然資源を有効活用し、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)への貢献を目指す。
■日光ケミカルズの概要
(1)会社名:日光ケミカルズ株式会社
(2)所在地:東京都中央区日本橋馬喰町1-4-8
(3)代表者:代表取締役 宇梶 静男
(4)資本金:1億2,000万円
化粧品原料業界におけるリーディングカンパニー。事業内容は、化粧品・トイレタリー・医薬品・食品・一般工業用原料の販売、輸出入、安全性評価・有用性評価試験の受託仲介、化粧品ビジネスのトータル・コーディネーション。