(株)ダイセルが、新型のUV-LED硬化型インクジェットインクを開発した。独自の配合技術を生かした機能により、UVインクジェットインクが実現できなかった機能を備えている。これまでUVインクジェット印刷が難しかった製品の装飾を可能にし、デザインの幅を広げる。将来的には産業用印刷、封止剤や接着剤、コーティング剤などへの展開を目指す。
特徴は次の通り。
(1)高い密着性、金属・ガラスに直接フルカラー印刷が可能
従来、金属やガラスにUVインクジェットインクで印刷を行う場合は、剥がれなどの防止のため、前処理が必要であった。しかし本開発品は、同社が新しく開発した重合性化合物を配合することで、インクと対象物との間に高い密着性を獲得した。前処理を施すことなく、金属やガラスに直接、フルカラーの印刷が可能になった。
(2)ニオイの低減・高い薬品耐性、屋内製品にも使用可能
UVインクジェットインクは、アクリレートモノマーから構成されていることから、モノマー特有のニオイが残ってしまう。加えて、印刷物の薬品耐性が低く、屋内での使用は敬遠される傾向にあるが、本開発品はアクリレートモノマーを用いないインクであるため、ニオイの低減と高い薬品耐性を実現した。建築材料やビン、缶など、屋内製品にも安心して使える。
本開発品は、「新機能性材料展2019」に出展される。
日時:2019年1月30日(水)~2月1日(金) 10:00~17:00
場所:東京ビッグサイト
同社ブース:東2ホール・小間番号2B-10
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【IJ】ダイセル、新型のUV-LED硬化型インクジェットインク開発。金属やガラスへの直接印刷が可能.新機能性材料展2019で公開
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