東洋インキ(株)は、油性ならびにUV硬化型のオフセットインキ製品について、2019年1月16日出荷分より値上げする。
同社オフセットインキの原材料は、中国の環境規制強化やグローバル規模の素原料需給逼迫により、価格高騰の影響を受けている。なかでも、有機顔料やUV硬化型インキの光重合開始剤、油性インキのロジン系樹脂などの基幹原料は、中間体を含む原料生産のほとんどを中国に依存しているが、一昨年来の中国の環境規制強化によって多くの生産プラントが操業停止となり、需給バランスが悪化、大幅な原料価格上昇の要因になっている。
さらに、輸送費や荷役費などの物流コストは、人手不足による賃金上昇や燃料コスト上昇に加え、行政による指導強化や付帯サービスの料金明確化などにより、過去最高水準となっている。
こうした中、同社では原料調達の見直しや一層の生産効率化などのコスト削減に取り組んでいるが、企業内努力では現状の原料価格急騰を吸収することは困難な状況であり、値上げすることになった。
値上げ幅は次の通り。
オフセット枚葉インキ 30~ 50円/kg
オフセット輪転インキ 30~ 50円/kg
UV硬化型オフセットインキ 100~150円/kg
新聞用オフセット輪転インキ 20~ 60円/kg
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【オフセットインキ】東洋インキ、2019年1月16日出荷分より値上げ
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