創包工学研究会では、来る9月16日(金)、午前9時30分~午後4時30分まで、フォーラムミカサ エコ 7Fホール(東京都千代田区内神田1-18-12 内神田東誠ビル)において、第64回講演会「医薬品包装に関する課題・提案・希望」を開催する。
医薬品メーカーでは、より高品質で使い勝手の良い包装を供給すべく、たえず改良・改善を図っているが、関係業界の正しい情報を把握することがかなり困難なため、限定された情報に基づいて研究・開発をせざるを得ず、品質向上・合理化検討も一部では思うに任せない状況が続いている。そこで、医薬品に密接に関わっている方々に、「医薬品包装に関する課題・提案・希望」と題する全体テーマのもと、斯界の権威者を招き、講演会を開催することにした
プログラムは次の通り。
(1)09:30~10:30
テーマ:医療機関から医薬品包装に希望すること
講 師:落合慈之氏(NTT東日本関東病院 名誉院長、東京医療保健大学 学事顧問)
要 旨:薬剤の包装やラベル表示について、我々医療職や患者は、アプリオリに、メーカーから提供されたものをそのまま受け入れて、その使用に当たっている。しかし、実際に現状は最善なのか。医療現場として感じる不都合や不満、より安全かつ効率的にこれらを扱うための工夫や要望はないのか、薬剤部、病棟スタッフ、さらには患者にもアンケートを行って見るつもりである。医療におけるトレーサビリティ確保の視点も加え、考察する。
(2)10:30~11:30
テーマ: 一般消費者から医薬品包装に望むこと
講 師:戸部依子氏(NACS消費生活研究所所長)
要 旨:消費者の一人として、医薬品等の包装・容器には、他の製品と同様、わかりやすさと安全性を期待している。たとえば、内容物の品質の保持はもちろん、選択時、あるいは使用時の識別性、用法・容量を守りやすい形態などである。また、昨今では、健康や栄養を訴求したり機能を有する食品もあり、医薬品等との識別性や使用方法の違いについて、消費者の正しい理解と利用が求められている。このような現状にあって、医薬品等の包装・容器の役割も技術的な側面だけではなく、より適切に使用するためのメッセージの発信なども求められているのだと考えられる。消費者、患者の立場から、皆さまと一緒に考えたい課題を提起する予定である。
(3)12:30~13:30
テーマ:卸売業における医薬品包装とバーコードの活用について
講 師:鈴木竜太氏(東邦ホールディングス(株)開発本部システム企画室室長)
要 旨:医療用医薬品においては70年代からコード化が始まり、80年代からはJANコードの活用を進めてきている。2000年以降は、変動情報のバーコード化が叫ばれているが、後発品の増大とその管理の必要性から、法的な整備も最終段階を迎えている。本講演会では、医薬品を取扱う上での自動認識の進展と実際の運用に伴う問題点について、卸売業者の視点で解説する予定である。
(4)13:30~14:30
テーマ:医薬品受託メーカーにおける医薬品包装の課題と展望
講 師:落合 誠氏(ダイト(株)生産本部 包装製造部 包装技術室 部長代理)
要 旨:医薬品包装工程の委受託において技術的側面から委託側・受託側が留意すべき点を紹介するとともに、固形製剤(おもにPTP包装)の受託製造において課題となる包装仕様や設備仕様の相違と対応例、および医薬品包装の今後の展望などを述べる。
(5)14:45~16:30
テーマ:医薬品メーカーと包装機械・材料メーカー間の課題と展望
講 師:吉田八郎氏(創包工学研究会理事)
要 旨:医薬品包装は、医薬品・包装機械・包装材料メーカーの連携と技術の結集が必須である。そこで、PTP包装を例に設計から実用段階において、3者の間に発生する問題点を想定し考察を加えたい。またGMP・バリデーションのPIC/Sへの移行が想定される。PIC/S-ガイドラインのうち、3者の連携に強い関連性を持つAnnex15(適格性評価とバリデーション)について、関わりが強いと思われる項目を抽出し若干の考察を加えたい。
参加費は27,000円/人(消費税込み)。
医薬品メーカーでは、より高品質で使い勝手の良い包装を供給すべく、たえず改良・改善を図っているが、関係業界の正しい情報を把握することがかなり困難なため、限定された情報に基づいて研究・開発をせざるを得ず、品質向上・合理化検討も一部では思うに任せない状況が続いている。そこで、医薬品に密接に関わっている方々に、「医薬品包装に関する課題・提案・希望」と題する全体テーマのもと、斯界の権威者を招き、講演会を開催することにした
プログラムは次の通り。
(1)09:30~10:30
テーマ:医療機関から医薬品包装に希望すること
講 師:落合慈之氏(NTT東日本関東病院 名誉院長、東京医療保健大学 学事顧問)
要 旨:薬剤の包装やラベル表示について、我々医療職や患者は、アプリオリに、メーカーから提供されたものをそのまま受け入れて、その使用に当たっている。しかし、実際に現状は最善なのか。医療現場として感じる不都合や不満、より安全かつ効率的にこれらを扱うための工夫や要望はないのか、薬剤部、病棟スタッフ、さらには患者にもアンケートを行って見るつもりである。医療におけるトレーサビリティ確保の視点も加え、考察する。
(2)10:30~11:30
テーマ: 一般消費者から医薬品包装に望むこと
講 師:戸部依子氏(NACS消費生活研究所所長)
要 旨:消費者の一人として、医薬品等の包装・容器には、他の製品と同様、わかりやすさと安全性を期待している。たとえば、内容物の品質の保持はもちろん、選択時、あるいは使用時の識別性、用法・容量を守りやすい形態などである。また、昨今では、健康や栄養を訴求したり機能を有する食品もあり、医薬品等との識別性や使用方法の違いについて、消費者の正しい理解と利用が求められている。このような現状にあって、医薬品等の包装・容器の役割も技術的な側面だけではなく、より適切に使用するためのメッセージの発信なども求められているのだと考えられる。消費者、患者の立場から、皆さまと一緒に考えたい課題を提起する予定である。
(3)12:30~13:30
テーマ:卸売業における医薬品包装とバーコードの活用について
講 師:鈴木竜太氏(東邦ホールディングス(株)開発本部システム企画室室長)
要 旨:医療用医薬品においては70年代からコード化が始まり、80年代からはJANコードの活用を進めてきている。2000年以降は、変動情報のバーコード化が叫ばれているが、後発品の増大とその管理の必要性から、法的な整備も最終段階を迎えている。本講演会では、医薬品を取扱う上での自動認識の進展と実際の運用に伴う問題点について、卸売業者の視点で解説する予定である。
(4)13:30~14:30
テーマ:医薬品受託メーカーにおける医薬品包装の課題と展望
講 師:落合 誠氏(ダイト(株)生産本部 包装製造部 包装技術室 部長代理)
要 旨:医薬品包装工程の委受託において技術的側面から委託側・受託側が留意すべき点を紹介するとともに、固形製剤(おもにPTP包装)の受託製造において課題となる包装仕様や設備仕様の相違と対応例、および医薬品包装の今後の展望などを述べる。
(5)14:45~16:30
テーマ:医薬品メーカーと包装機械・材料メーカー間の課題と展望
講 師:吉田八郎氏(創包工学研究会理事)
要 旨:医薬品包装は、医薬品・包装機械・包装材料メーカーの連携と技術の結集が必須である。そこで、PTP包装を例に設計から実用段階において、3者の間に発生する問題点を想定し考察を加えたい。またGMP・バリデーションのPIC/Sへの移行が想定される。PIC/S-ガイドラインのうち、3者の連携に強い関連性を持つAnnex15(適格性評価とバリデーション)について、関わりが強いと思われる項目を抽出し若干の考察を加えたい。
参加費は27,000円/人(消費税込み)。