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【植物由来ポリカーボネートジオール】三菱ケミカルの「BENEBiOL(ベネビオール)」、東レの環境配慮型のスエード調人工皮革「Ultrasuede BX」に採用

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 三菱ケミカル(株)が世界で初めて開発した植物由来のポリカーボネートジオール(PCD)「BENEBiOL™」が、東レ(株)が発売する環境配慮型のスエード調人工皮革「Ultrasuede® BX」(ウルトラスエード ビーエックス)の原料として採用された。スエード調人工皮革の原料に植物由来PCDが採用されたのは今回が初。
 一般的にPCDはポリウレタン樹脂やポリエステル系樹脂などの原料として使用されており、PCDから製造された樹脂は、その優れた耐久性から人工・合成皮革や自動車の内外装塗料材料、電子機器向けの樹脂コーティング剤に使用されている。
 この度採用された「BENEBiOL™」は、2015年4月に三菱ケミカルが上市した世界初の植物由来PCD。非可食のひまし油から得られる特殊な原料を使用することで、従来のPCDを用いた場合と比べて、ポリウレタン樹脂に優れた風合い、柔軟性、強度を付与することができる。
 三菱ケミカルは、PCDなど地球環境にやさしくかつ高機能な植物由来素材の事業展開を積極的に進めている。今回は、原料供給を通じて環境配慮型のスエード調人工皮革の開発をサポートすることで、新たな価値を提供することが可能となった。
 今後も、機能性ポリオール※を含む植物由来素材の開発を推進し、省資源と循環型社会の構築に貢献していく。
※ 水酸基(OH基)を1分子中に2個以上持つ化合物のこと。主にウレタン樹脂原料用途で使用される。「BENEBiOL™」を含むPCDは、ポリオールの一種。


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