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【熱可塑性ポリウレタン発泡粒子】DunlopとBASF、「Infinergy」でテニスラケットの性能を向上

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  現代のテニスプレーヤーはよりスピンをかけてプレーする傾向があり、その結果、ラケットの中心よりも先端部分でボールを打つケースが多くなり、スピンを生み出すためにより大きな力でスイングしなければならない。そのため、プレーヤーの腕に余分な負荷がかかり、けがの原因となる可能性がある。  ダンロップの研究チームはこの傾向に注目し、これらの課題を解決するための新たなイノベーションとして、ソニックコアにBASFの「Infinergy®」を採用した。
 強力なクッション性、高い反発力、スピードおよび軽量性を求めるテニスプレーヤー向けに設計されたソニックコアは、業界に類を見ない直感的な設計とテクノロジーの原則を備えている。
 Infinergy®は、優れたクッション性、反発性、パフォーマンスを備えた、世界初の熱可塑性ポリウレタン発泡粒子(E-TPU)。ラケットの2時と10時の位置に配置されたInfinergy®製ソニックコアは、心地よい打感をサポートする高性能素材。ダンロップの材料試験では、ダンロップの既存のソニックコア素材に対して跳ね返りの高さが46%増加し、ボールスピードが2%速くなることを示している。優れた反発特性に加えて、Infinergy®は非常に優れた減衰特性も有し、標準的なカーボンファイバーラケットに比べて最大37%まで振動を低減する。
 ソニックコア・テクノロジーは、ダンロップの次世代ラケット「CX」シリーズに搭載されている。この革新的な素材は、ダンロップのパデルテニス用ラケット向けのパワーフレックス技術にも採用されている。
 ダンロップブランドを展開する住友ゴムグループの井川潔・テニスビジネス部部長は「2019年モデルの『CX』シリーズは当社の主力製品で、プレーヤーのニーズを念頭に設計されています」と述べている。「当社は最高品質の製品を提供することに専念しており、『CX』シリーズには最新技術が採用されています。新シリーズは、あらゆる世代と能力のプレーヤーに選択肢を提供し、より広いスイートエリアを提供するだけでなく、より大きなパワー、コントロール、スピンを可能にすることで、プレーヤーの皆様のテニスへの情熱を高め、上達に寄与します」と。
 BASFグローバル・ビジネス・マネジメント・Infinergy部門の責任者、ジェン・ピーター・ディエルセン氏は、「Infinergy®は、フットウエアだけでなく、ダンロップのテニスラケットのようなスポーツ用品向けにも設計されています。ダンロップと協力して新しいCXラケットを設計した際の私たちの目標は、耐久性、クッション性、スピードを最大化することであり、業界の新た なベンチマークとなるパフォーマンスの向上を実現しました」と述べている。
 「CX」シリーズは、ダンロップのツアーチームのプレーヤーに支持されており、その中には、2019シーズン中にラケットを使用する、複数のグランドスラムのファイナリストであるケビン・アンダーソン氏も含まれている。
SnapCrab NoName 2018 11 2 16 54 2 No 00 R       アンダーソン選手のような現代プレイヤー向けに設計された新シリーズ
       で使用-BASFのInfinergy(R)(写真:ダンロップ)

■ダンロップについて
 神戸に本社を置く住友ゴムグループのダンロップブランドは、テニススポーツにおいて長きに亘る歴史を有している。ツアーに参加しダンロップのラケットを使うプレーヤーには、ケビン・アンダーソン氏、アグニエシュカ・ラドワンスカ氏、ドナルド・ヤング氏、ヘザー・ワトソン氏、ジェイミー・マリー氏、レイラー・ワウンゼンド氏、ザリナ・ディアス氏、奈良くるみ氏、そしてアメリカのレジェンド、ジェームズ・ブライク氏とマイケル・チャン氏がいる。


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