東芝機械(株)は、ダイカストマシン用のデータ通信ソフト「dPAQET」の情報収集能力を大幅に改善した「dPAQET2」を開発した。画像を含む鋳造時の様々なデータの収集が可能となり、鋳造条件の分析等に貢献することができる。今後の工場の無人化、スマートファクトリー化に向け、新たな価値を提案するものと期待される。 PAQET2の主な特長は次の通り。
(1)徹底した製品トレーサビリティー(履歴管理)
ダイカストマシンの射出波形やモニタリングデータ、熱画像や検査装置等の鋳造品に関わる様々なデータをPCに自動保存、鋳造条件の分析に貢献する。
(2)安価なシステムで機械データを集中管理
dPAQET2の運用は、汎用PCで対応可能なため、安価にシステム構築できる。また、1ライセンスで最大64台のダイカストマシンの管理が可能。汎用のEthernet技術を用いているので、既存のネットワークを利用し、簡単に集中管理体制の構築が可能。
(3)旧制御装置の情報収集にも対応
最新のダイカストマシンRシリーズ搭載の「TOSCAST-888」だけではなく、Jシリーズ搭載の「TOSCAST-555」の情報取り込みにも対応し、利便性を向上した。
(4)新規搭載されたデータ収集機能
・モニタリングデータ1,000項目以上
・波形データ100本以上
・サーモグラフィ等の画像データも収集可能
・鋳造品にQRコードを刻印、成形条件などトレーサビリティー機能を強化
なお、dPAQET2は、11月8日~10日までパシフィコ横浜で開催される2018 日本ダイカスト会議・展示会に初披露される。
↧
【ダイカスト】東芝機械、データ収集・監視ソフト「dPAQET2」開発
↧