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【超高精度視覚センサー】テクノスが1.9kgに小型軽量化、ドローン搭載はじめ屋外需要開拓

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 (株)テクノスは、産業用の自動外観検査システムとして幅広く使われている超高精度ニューロ視覚センサーの重量を従来の106.5kgから1.9kgへと大幅に小型軽量化した。まず、小型無人機「ドローン」に搭載し、インフラ構造物の老朽化などを点検する用途の需要開拓を行う。持ち運びが容易になったことで、航空機や自動車のキズや色ムラの検査、道路や外壁の傷み具合の検査など屋外の幅広い用途が見込まれる。価格は最小構成1000万円から仕様により2000万~3000万円台。初年度30台の販売を見込む。
 この超高精度視覚センサーは、人間の視覚機能を電子回路化し、人間が24cmまで近づいてやっと見える50マイクロメートル(0.05mm)角の点を、2m離れて1.4mの視野幅の中から瞬時に見つけることができる。0.05mm角の点の検知は毎分30mの速度に対応、0.5mm角の点であれば視野幅が14mに広がり、毎分300mの速さでも検知できる。これまではアルミを削りだして穴あけをし、レンズや基板を取り付けるなど耐久性を重視し、解析システムによる画像データ保存も無制限に蓄積できましたが、これを樹脂に置き換えて軽量化したうえ、画像データ保存も80分間に短縮して大幅な小型軽量化を実現した。
 政府が2015年12月、国家戦略特区の規制緩和したことてドローンによるアプリケーションが活発化すると見込まれる。広島県が10月11日に椋梨ダム(東広島市)で実施した実証実験では、事業者のエネルギア・コミュニケーションズ(広島市)、ルーチェサーチ(広島市)が飛ばしたドローンにテクノスのカメラ、コントローラーを搭載し、高精度の画像が撮影できることを確認した。
 テクノスの自動外観検査システムは世界14力国で特許を取得し、国内外の鉄鋼、自動車、半導体、フィルムなど34業界のトップメーカーや東証1部上場の250社近くに採用され、人間の目の100倍以上の精度で色ムラを検知する。また、微細欠陥を実用精度で視野幅1/28000で検出できるので、現在市場にある高精度4Kカメラ(CCD固体撮像素子)の28台分の検出性能(視野幅精度)を誇る。さらに、人間の脳機能を電子回路化した「ブレイン・ニューロ」視覚センサーであることから、産業界の高品質化、欠陥製品撲滅に貢献する、国土交通省のホームページでは「遠方からヒビを検出する技術」として紹介されている。大幅な小型軽量化を実現できたことで、機動的に屋外で遠方から異常を見つけることが可能になり、安全・安心・快適な社会の実現に向けて一層貢献していく。
 なお、この視覚センサー「ニューロ・レコーダ」は10月31日~11月2日に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれる「ビジネスフロンティア・フェア」(東7ホール/中小企業世界発信プロジェクト推進協議会主催)、と「新価値創造展2016」(東3ホール/中小企業基盤整備機構主催)に出展予定。

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広島県が行ったドローン

証実験。下部にあるのが

テクノスのカメラ、中段の

左にあるのがコントローラー


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