ダウ化工(株)は、今年も岡山県笠岡市に向けた寄贈計画を実施した。2016年10月26日、ダウ化工の杉山隆博社長および芝沼光司笠岡工場長が笠岡市立カブトガニ博物館を訪問し、笠岡市の小林嘉文市長に寄贈目録を手渡した。
ダウ化工の親会社であるダウは、米国に本社を置く総合化学会社。ダウは自主環境目標である「2025年持続可能性目標」を掲げ、その目標の1つである「地域社会反映への貢献」を実践するため、自社工場が所在する地域においてさまざまな寄贈プログラムを実施している。笠岡市においては2006年より、市との協議の結果、笠岡湾のカブトガニとカブトガニ繁殖地に指定されている海岸周辺の保護および教育に寄与することを目的とし、カブトガニ博物館にさまざまな展示物などを寄贈してきた。今年は、カブトガニが生きていた3億6千年前に生息した最大の魚類である「ダンクレオステウス」の頭骨模型を寄贈した。
カブトガニの祖先とその同じ時代に生きた「ダンクレオステウス」の模型を展示することで、その時代やカブトガニが生きてきた歴史を来館者に分かりやすく説明することが可能になった。ダウ化工は、カブトガニ博物館の資料がさらに充実することで、来場者によるカブトガニへの関心が高まると同時に、最終的には干潟の環境保全に向けた来場者の意識が高まり、地元の海岸が美しく保たれ、笠岡の知名度アップにもつながることを期待している。
今回の寄贈に関し芝沼光司工場長は、「これまで継続してきた寄贈プログラムにより、カブトガニ博物館が工場の地元である笠岡における貴重な資料館になること、そして美しい笠岡湾を保護するための一助になることを期待しております。ダウ化工が笠岡市で30年以上操業する『スタイロフォーム』断熱材の工場も順調な稼働が続いています。地元経済、安全操業そして環境への貢献を目指し、今後も尽力してまいります」と述べている。
ダウ化工の笠岡工場は、1982年より「スタイロフォーム」押出発泡ポリスチレン板の生産に従事している。「スタイロフォーム」は住宅やビルの断熱材として世界中で広く利用されている。